「日本の若者文化」を売りに 人気店舗「WAKAi」 海外への店舗展開も

 アパレル・生活雑貨店「WAKAi(若い)ライフスタイル」が、ジャカルタのモールに次々とオープンしている。ヨウジヤマモト(Y―3)、アディダスなどの販売権を持つ地場系のメトロックス・グループが「表参道や原宿に集まる日本の若者文化」をコンセプトに立ち上げた独自ブランド店で、自社企画の靴、文房具を扱う。週末には20―30代の若者グループが多く訪れ、レジに列ができるほどの盛況ぶりだ。
 7月末から1カ月で、3店舗がオープン。仕掛人であるメトロックス・グループのジャクリン・ハリム販売担当責任者は、「ターゲットは中間層以上。ブランド名の認知向上のためにも、年内にジャカルタにさらに5店舗オープンさせる。バンコク、シンガポール、北京にも進出する」と強気の姿勢だ。「商品のアピールも大事だが、雰囲気、居心地の良さを提供する店を目指す。音楽、空間デザイン、香りなど、総合的にデザインされた店舗で買い物を楽しむという日本の買い物スタイルを紹介していく」と語った。
 1号店のプラザ・インドネシア店は、温かみのある木材やレンガを中心とした内装で、リラックス効果があるとされるラベンダーの香りをたいている。靴の試し履き用に、6―8人分の椅子を配置した。カフェ「若いb―side」を併設する店舗もあり、桜をイメージしたドリンクなどを用意。週末には「若い」の紙袋を持った若者グループが集まりおしゃべりを楽しんでいる。
 主力製品の布靴は一足25万ルピア前後で、中には「KYOTO」と日本の地名を入れたデザインも。ノートや色鉛筆など文房具は8000ルピアから。(堀田実希、写真も)

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