ムスリムファッションが充実 モールでショー開催 断食月で需要増

 ラマダン(断食月)も残りわずか。レバラン(断食明け大祭)に服を新調するインドネシアの習慣に合わせ、国内のムスリムファッションブランドは新作を、バティックブランドもムスリムファッションを発表するため、ラマダン中は品ぞろえが1年で最も充実する時期だ。
 中央ジャカルタのグランド・インドネシア、南ジャカルタのポンドック・インダ・モールなど高級モールは、ムスリムファッションコーナーを設置。丈の長い服やブローチやジルバブなどを販売している。
 プラザ・インドネシアは6日からはイベント「プラザ・インドネシア・ファッションウィーク・スペシャル・ラマダン」を開催。10日まで毎日2回、ムスリムファッションをテーマにしたファッションショーを実施している。観客席は必ずしも満席ではないが、モデルが着用したジルバブやショールがひらひらと揺れる様子をカメラに収める女性の姿は多い。
 家族とブカプアサ(一日の断食明け)を迎えるため、一足先に妹とモールで待ち合わせをするついでにショーを楽しんだというトゥティさん(44)は「ムスリム服の新しい魅力に出会えた」と話した。
■関心高まる
 インドネシアは厳格なイスラム教国の中東諸国と異なり、イスラムへの関わり方も個人に委ねる寛容な地域が多い。アチェなどを除いて、女性のジルバブ着用は義務付けられていないが、ジルバブを着用し、肌を見せない服装に変える女性が増えている。
 子どものころはジルバブを付けていなかったというロスミアティさん(45)は4年前にメッカ大巡礼に行ったことをきっかけに、信仰心が一気に高まり、全身を覆う服を着るようになったという。「ムスリム服もどんどんおしゃれになっている」と、選択肢が増えたことを喜んだ。
■産業として期待
 工業省中小企業総局のウイス・サエダ総局長は、バティックなど伝統布が豊富なインドネシアだからこそ提案できるムスリムファッションがあると強調。中東諸国からも注目されており、今後も進化していくムスリムファッションに期待していると語った。(堀田実希)

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