企業にやさしい州へ 人材育成、手本は日本 リドワン・バンドン市長 西ジャワ知事選優勢 (2018年06月29日)

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 27日投開票の西ジャワ州知事選の開票速報で優勢となったリドワン・カミル・バンドン市長は28日、同市内でじゃかるた新聞の単独会見に応じた。同州の工業団地の開発促進を目標に掲げ、「あらゆる障害を取り除き、投資を呼び込むビジネスフレンドリーな州にしたい」と意欲を表明。産業発展に必要な人材育成は「日本人を手本にするよう呼びかけている」と語った。 

 現在の州内産業について、リドワン氏は「西ジャワ州はマレーシアとオーストラリアを足したほどの国内最大の人口を誇り、国内産業の約50%が集積している」と強調。その上で、許認可手続きのデジタル化、オンライン化による簡素化▽物流円滑化のための港湾、鉄道整備▽人材育成――を産業育成の柱に挙げ、企業にやさしい州づくりを推進するビジョンを示した。
 また、マジャレンカ、スバン両県の開発を急ピッチで進める方針を表明。マジャレンカ県クルタジャティでは西ジャワ国際空港が開業したばかりで、バンドン市と同空港を結ぶ高速道路も建設中だ。またスバン県では、日イ両政府がパティンバン港の建設事業を進めている。大型インフラ開発をきっかけに投資を呼び込みたい考えだ。
 一方で、「現在ある工業団地に中小零細事業者向けのエリアが足らず、投資も少ない」と指摘。西ジャワ州への投資は大型案件に偏っているため、中小規模の企業を収容できる専用の工業団地を設けるなどして投資機会が増えるよう支援したいとした。
 また、日本と中国が受注を競ったジャカルタ〜バンドン間の高速鉄道建設事業について「日本は怒ったでしょう」と話し、「私はより日本製品にフォーカスしたい」とも述べた。
 バンドン市長として日本の地方自治体との関係強化にも努めてきた。愛知県豊田市とスマートシティ化に向けた連携、静岡県浜松市と上下水道漏水防止技術支援協力、神奈川県川崎市と廃棄物管理など環境分野での交流などを推進してきた。
 文化や人柄など日本に敬意を示す。愛読書は「豊臣秀吉の経営塾(英題ザ・ソードレス・サムライ)」(北見昌朗著)で、「私の人生哲学の本」と勧める。「知事に就任したら、交通インフラやデジタル技術から、教育や人材育成まで幅広く日本企業との協力を求めていきたい」と話した。(中島昭浩、写真も)

◇リドワン・カミル 1971年10月4日生まれ、46歳。西ジャワ州バンドン市出身。建築家。95年バンドン工科大学(ITB)建築技術学部卒。99〜01年カリフォルニア大学都市デザイン修士。04年建築デザイン会社アーバン・インドネシアを創設。13〜18年バンドン市長。

バンドンの過去、現在、未来の姿をVR(バーチャル・リアリティ)や専用アプリと連動して紹介するバンドン・プランニング・ギャラリー(BPG)で取材に応じたリドワン氏。西ジャワ州知事選の候補者番号「1」のポーズで=28日午後1時7分
バンドンの過去、現在、未来の姿をVR(バーチャル・リアリティ)や専用アプリと連動して紹介するバンドン・プランニング・ギャラリー(BPG)で取材に応じたリドワン氏。西ジャワ州知事選の候補者番号「1」のポーズで=28日午後1時7分

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