イ語訳の電子漫画販売へ イーブック 11月「マンガモン」開設 出版大手グラメディアと提携

 電子書籍販売サイト「eBookJapan(イーブックジャパン)」を運営するイーブックイニシアティブジャパン(東京都千代田区、小出斉社長)は11月1日から、日本の漫画のインドネシア語訳版を取り扱う電子書店「MangaMon(マンガモン)」を開設、インドネシア人を照準に販売を開始する。展開に向け出版最大手コンパス・グラメディアグループ傘下の出版社エレックス・メディア・コンプティンド(EMK)とM&C2社と事業提携した。

 「マンガモン」では、インドネシア人漫画家の作品なども売り出す予定。有名漫画家のインタビューや、アニメ・映画化の速報、コミックマーケット(コミケ)などイベント情報もインドネシア語で発信。登録者が参加できるイラストコンテストなどの企画も用意し、コミュニティーの要素を盛り込む。既存サイトのイーブックジャパンと同じく、作品を数ページ読むことができる「無料立ち読み」機能もある。
 継続的な経済成長が見込まれ、日本ファンの若者が多く、スマートフォン利用者が1億人を超えるインドネシアで、電子書籍ビジネスの潜在性が高いとみる。著作・販売権が明確な正規ルートで売ることで、海賊版の流通も防ぐ狙い。電子書籍の販売価格は、店頭販売する紙漫画より約20%安くできるという。将来は、すでにインドネシア語訳されグラメディアで販売されている紙漫画をすべて電子書籍化する。
 開設に先駆け、25〜27日に中央ジャカルタ・クマヨランの国際展示場(JIエキスポ)で開催されるインドネシア最大のアニメの祭典「アニメ・フェスティバル・アジア・インドネシア(AFAID)」で「マンガモン」の体験ブースを出展する。漫画1冊分が購入できるクーポンを有名コスプレイヤーが配るなど宣伝に力を入れる。
 「マンガモン」開設の11月1日には、グラメディア本社(東ジャカルタ・マトラマン)内のカフェで日本漫画やアニメ作品をテーマに、原画や制作資料などを展示する「コンセプトカフェ」を期間限定で開店する。
 イーブックイニシアティブジャパンは2000年に電子書籍ストア「イーブックジャパン」を開業。書籍30万冊以上を取り扱い、販売実績は5千万冊以上。(山本康行)

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