木口木版、彫っています ジョクジャで公開制作 早川純子さん

 聴講生としてジョクジャカルタのインドネシア芸術大学(ISI)に在籍中の芸術家の横内賢太郎さんがパラントリティス通りに開いた、オープンスタジオ「アーティスト・サポート・プロジェクト(ASP)」。制作スタジオ兼展示スペースとして利用でき、6月5日には初めて展示会を開いた。現在は絵本作家で木口木版画家でもある早川純子さん(45)が、ASPで公開制作を実施している。 

 木口木版は、大きさがコンパクトディスク(CD)ほどの輪切りにされた木を彫刻刀で彫り進める。早川さんは、来イ前から抱えていた日本での仕事があり、ジョクジャカルタにも日本から版木と彫刻刀を持ち込んで版画を制作している。版木は年輪がつまっているものが良く、サクラの木などを使うことが多いという。
 早川さんはワヤン(影絵芝居)の物語を基に作成された絵本「山からきたふたご スマントリとスコスロノ」(乾千恵再話、松本亮監修、2009年刊行)の挿絵を担当。ジョクジャカルタにはワヤンの見学に訪れたり、11年には日本人芸術家らと展示会を開いたりした。「この絵本とワヤンのおかげで、インドネシアとの縁ができた」
 早川さんは3月からインドネシア語を学びながら半年間、滞在する。「ジョクジャカルタは都会と田舎、新しいものと古いもの、良いものと悪いものがあり、ごちゃ混ぜな印象。少しの間日本を離れ、他の言葉を知れば世界がもっと広がるかもしれない」。今後、時間をかけてインドネシアに関する作品も作ってみたいと話した。
 ASPでは木版を彫り進め、作品が出来上がっていく過程を紹介。秋に出版予定の姜信子(きょう・のぶこ)さんが神話を元に書き下ろした画文集「はじまりはじまりはじまり」の挿絵を制作している。
 10日午後6時からは、彫刻や刷りの実演・説明、薄いプラスチックの板を針のようなものでひっかいて作る版画を試してもらうなど、ワークショップを開く予定。16日まで。(毛利春香)

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