国内外1600店が集結 JCCで12日まで イナクラフト開幕最大の手工芸品展

 国内外の手工芸品を集めた国内最大級の展示会「イナクラフト」が8日、中央ジャカルタのジャカルタ・コンベンションセンター(JCC)で開幕した。開幕式にはジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領も出席し、国内の工芸品を世界に発信していく場として関心の高さをうかがわせた。

 17回目を迎える今回はバリ州を特集し、入り口付近などの目立つ場所にバリブースを設けた。アロマやアクセサリー、貝殻などを使った置物などを出品している。
 開幕式にはジョコウィ大統領夫妻のほか、ラフマット・ゴーベル商業相も出席した。大統領は開幕式で「国内の素晴らしい製品がそろった。将来的には国外の製品と競える展示会にしたい」と話し、「(工芸品を見ながら)みんなで夢を描こう」と語った。また各ブースを回った大統領は「バティックでも工芸品でも、環境に配慮した作り方をしている出展者が多い。これからはそうした取り組みを重視していく必要がある」と評価した。  
 同展でひときわにぎわいを見せるのが、宝石を売るジュエリー系のブース。カリマンタンから出展した「バトゥ・アラム・カリマンタン」では、10万ルピア前後の小さなアクセサリーや、700万ルピア以上する宝石の指輪を陳列した。店員は「いい石を買おうと品定めに来る客が多い。ここに来る人は目が肥えてるなという感じ」と語った。
 タイから初出展したハンドメイドのアクセサリーやバックを売る「モンネック」。カラフルな色使いと革を縫い合わせたバッグが目を引く。石を使ったアクセサリーもあり、全て手作りだという。店主のエリー・タオさんは、インドネシア最大の工芸品展に出展してタイの製品を知ってほしいと意気込む。「インドネシアのブースを一つ一つ見て回るのも楽しみにしている」と話した。
 タイの他にマレーシア、イランなども参加し、約1600のブースが出展。5日間で20万人以上の来場者を見込み、1270億ルピア以上の成約を目指す。手工芸品生産・輸出協会(ASEPHI)のタムリン・ブスタミ会長は、「バリの芸術性を全面に押し出した。国外にインドネシアの製品を売り出す機会にしたい」と期待を込めた。
 会期は12日まで。入場料は1人2万ルピア。会期中はスナヤン・シティー、グランド・インドネシア、タマンアングレックなどのモールから無料シャトルバスが運行している。詳細はウェブ(http://www.inacraft.co.id/)で。(西村百合恵、写真も)

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