「機能性のある車に」 トヨタとダイハツ  新アバンザとセニアを紹介

 トヨタとダイハツは九日、約八年ぶりにフルモデルチェンジした共同開発車の七人乗り新MPV(多目的車)「アバンザ」(トヨタ)、「セニア」(ダイハツ)を発表した。七日にトヨタ、ダイハツ、アストラ・インターナショナル社三社の共同プロジェクトとして、概要を発表していたが、九日はトヨタ・アストラ・モーター(TAM)社とアストラ・ダイハツ・モーター(ADM)社がそれぞれ記者会見を行い、新モデルの変更点や特徴などを説明した。二モデルで国内自動車販売市場の三割近くを占める大人気車の新モデルが、拡大を続ける自動車市場のけん引役になることが期待されている。

■新グレード「ヴェロス」も
 トヨタの新アバンザはEタイプが排気量一三〇〇cc(マニュアルとオートマチック)、Gタイプが一三〇〇cc(同)と一五〇〇cc(オートマチックのみ)のほか、一五〇〇ccの上級モデルとして、「アバンザ・ヴェロス」(マニュアルとオートマ)を導入した。
 アバンザは全長を二十ミリ(ヴェロスは三十ミリ)、車幅を三十ミリ広げ、サイズ以上の居住性の拡大を図ったほか、デザインをよりダイナミックに仕上げ、燃費も七―八%向上させた。
 初代アバンザの開発に着手した二〇〇一年ごろからチーフ・エンジニアとして開発に関わったトヨタ本社の細川薫・製品企画部・日本欧州地域担当部長は「基本的にはこれまでのコンセプトを踏襲し、奇をてらったことはしていない。これから本格的なモータリゼーションを迎えるインドネシアで、しっかりとユーティリティー(機能性)のある車を維持したかった」と話す。
 初代アバンザの販売を開始した二〇〇四年当時と比べると、競合車も急増している。その中で、アバンザは中古車価格も高値で推移し続けており、「トヨタだからこそ十年といった長い間、色あせることない車作りをしていかなければならない」と力を込めた。
 販売価格帯は一億四千四百万―一億八千二十万ルピア(約百二十五万―百五十七万円、ジャカルタのオン・ザ・ロード価格)で従来のモデルより六百万―八百万ルピア上昇した。
 TAM社のジョニー・ダルマワン社長は、販売目標について、「これまで多い月では一万八千台という時もあったが、平均では一万二千―一万三千台ほど。まずは一万三千台以上を目指したい」としている。

■「妥協のない製品に」
 ダイハツの新セニアは排気量一〇〇〇ccのD、Mタイプと一三〇〇ccのX、Rタイプ。Rタイプにはオートマチックがあり全五タイプ。アバンザと同様、全長が二十ミリ、車幅が三十ミリ長くなり、荷室も拡大した。
 価格は、一億二千六百六十万―一億五千六百七十万ルピア(約百九万―百三十五万円)。月七千台の販売を目指している。
 ADM社のスディルマン社長(本社取締役)によると、今回のモデルチェンジに伴い、新アバンザと新セニア双方の生産を担う同社のスンタル工場の生産ラインに九千百億ルピア(約八十億円)を投資したという。
 ダイハツ本社技術本部車両開発部の畑守則夫チーフエンジニアは「トヨタと協力し、開発ノウハウなどを共有しながら、妥協のない製品を作り上げた」と説明。エンジンの出力や特性の見直しも行ったと明かした。
 ダイハツ本社の奥村勝彦取締役会長は「新セニアは自信のある製品。価格、質ともに競争力がある」と強調。「先月末の決算で、連結利益に占めるインドネシア事業の割合が三〇%に達した。インドネシアは成長が約束されている市場の一つである」と話した。また、一九九〇―九七年に海外営業としてインドネシアを担当したことに触れた上で「六年ぶりにインドネシアに来たが、街並みが様変わりしている」と語った。

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