為替経済Weekly
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【西仲崇行の為替経済weekly】外部要因に注意 リスクシナリオは回避したが…
ここしばらく来年2月に任期を迎える米連邦準備制度理事会(FRB)議長人事の行方が市場の関心を集めていたが、先週木曜日に現在もFRB理事であるジェローム・パウエ.....
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【西仲崇行の為替経済weekly】 続くルピア下落 米国市場の動きにつられ
ルピアの下落が続いている。1週間で1万3500台が1万3600台へ1%弱程度の下落であり、決して大きな下落ではないのだが、ことしの為替市場は8月までは極端に小.....
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【西仲崇行の為替経済weekly】ルピア下落を警戒 政策金利の据え置き
先週、インドネシア中銀は政策金利の据え置きを決定、8月、9月と続いた利下げはいったん2回で留められた。今回はもともと事前に中銀総裁などから既に利下げは充分した.....
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【西仲崇行の為替経済weekly】 4度目は避けられそう 7の付く年の悪夢
2017年も第4四半期に入った。不思議なことに7のつく年の第4四半期は1987年のブラックマンデー、97年がアジア通貨危機、2007年はサブプライム危機(とそ.....
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【西仲崇行の為替経済weekly】評価しにくい希望の党 消費税凍結も不明瞭
筆者は常から一癖も二癖もありそうな登場人物がたくさんいて、宗教も含めたさまざまな価値観が交錯するインドネシアの政治は分かりにくい、と苦手意識を持っている。とこ.....
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【西仲崇行の為替経済weekly】新興国通貨、対ドルで下落 ルピア、インドルピー、人民元…
先週は久々にルピア為替に動きがあった。1万3300近くから一時は1万3500台半ばまで、1週間内で約2%の値幅はことしでは一番大きい。従来、ルピアは数分で2%.....
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【西仲崇行の為替経済weekly】遅かった利下げ発表 想像される慎重な論議
先週は米国、日本、インドネシアと続く「金融政策ラッシュ」の週だった。まずは皮切りの米国が大方の予想通り、10月から連銀資産の圧縮を開始することを決定する一方で.....
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【西仲崇行の為替経済weekly】再び利下げの可能性 中銀政策決定会合
先週は北朝鮮の建国記念日である9月9日の軍事行動などがなかったことで金融市場部は週初から安心ムードが広がり、避けられていたリスク資産が買い戻される展開となった.....
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【西仲崇行の為替経済weekly】金融緩和を後押し 弱いインフレ指標
先週あったインドネシアのマクロ経済関連の指標では8月のインフレ指標である消費者物価指数が目を引いた。 指数は前年同月比で3.82%。低下したことで注目された.....
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【西仲崇行の為替経済weekly】ドル安を隠れみのに? 中銀が望む為替政策
ここまでのことしの金融市場を語るキーワードは「低ボラティリティー」だ。ルピア為替の動きが極端に少ないことには本稿でも何度か触れたが、インドネシアだけではなく、.....
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【西仲崇行の為替経済weekly】サプライズの利下げ 気になる中銀内の危機感
インドネシア中銀は先週、昨年10月以来初めての利下げに踏み切った。主要エコノミストの中でも今月の利下げを予想していたのは少数派であり、サプライズ利下げだったと.....
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【西仲崇行の為替経済weekly】シナリオにやや陰り 中銀景気判断も慎重に
先週、インドが利下げを実施した。ことしはここまで欧米などの「金利正常化」が主要な市場テーマの一つだった。そうした中、本来ならば新興国としては先進国の金利水準の.....
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【西仲崇行の為替経済weekly】法定準備率を緩和 心強い中銀の一手
筆者は出張や休暇が重なりしばらくジャカルタを離れていて、先週2週間ぶりに職場に戻った。戻ってみると為替も金利もほぼ出発前と変わらぬ水準、これといって注目すべき.....
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【西仲崇行の為替経済weekly】 教訓を風化させるな アジア通貨危機から20年
今から20年前の1997年7月、自国通貨バーツへの売り圧力に抗しきれずにタイが通貨ペッグ制を廃止、そこから本格的にアジア通貨危機が始まった。当時、筆者は東京勤.....
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【西仲崇行の為替経済weekly】 先進国の出口戦略 年後半、最大のテーマ
早いもので、2017年も既に半分がすぎた。後半戦を迎えるにあたり、いったんことし前半のインドネシアをめぐる金融・経済情勢を振り返ってみたい。 為替は本稿で.....
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【西仲崇行の為替経済weekly】外貨準備は過去最大 充実しているように見えるが…
先週発表されたデータでは5月末時点でインドネシアの外貨準備は過去最大となる1250億ドル弱に達した、ということだ。 日銀のホームページによると外貨準備とは.....
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【西仲崇行の為替経済weekly】日本からも有望投資先? インドネシア見直す可能性
S&Pによるソブリン格付けの引き上げによって、インドネシアは3大格付け機関すべてから投資適格の格付けを付与されたことになった。このことによりインドネシアへの証.....
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【西仲崇行の為替経済weekly】動かないルピア為替 中銀の思惑と資本の流入と
対ドルでのルピア為替が動かない。今年の値幅は8%弱であるが、比較的大きく動いた年初の時期を除く3月以降で言うと5%ちょっとの値幅である。ルピアは比較的動きの少.....
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【西仲崇行の為替経済weekly】政府支出がGDPけん引 問題となる歳入不足
先週、インドネシア中銀とNY連銀が共催したセミナーに参加する機会があった。インドネシア中銀のアグス総裁はもちろん、NY連銀のダドリー総裁、退任を間近に控えたイ.....
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【西仲崇行の為替経済weekly】再登板スリ財務相に注目 円は100円台で波乱相場に
先週の水曜日、以前から取沙汰されていた、ジョコウィ内閣改造人事が発表された。昨年8月に続く2度目の内閣改造となる。今回、特に注目度が高いのが新たな財務大臣スリ.....
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【西仲崇行の為替経済weekly】特赦効果期待で強い展開 裏切れば通貨下落局面も
レバラン(断食月明け大祭)休暇明けの先週、筆者はもう1週間休暇をいただきマニラ近郊に息子の参加する野球チームの試合を観戦に行った。期間中、南シナ海の主権をめぐ.....
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【西仲崇行の為替経済weekly】英離脱で市場パニック 複雑なルピアへの影響
先週木曜日に実施された、英国の欧州連合(EU)離脱を問う国民投票は大方の予想を裏切り「離脱」という衝撃的な結末を迎えた。 事前の調査機関などのサーベイでは.....
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【西仲崇行の為替経済weekly】日米と対照的な中銀決定 英離脱決定なら影響大
先週は米国、日本、インドネシア各国で金融政策決定の会合があり、中銀ラッシュの週だった。 米国では大方の予想通り利上げは見送られたが、理事による年内の利上げ.....
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【西仲崇行の為替経済weekly】S&P据え置きに失望感 FOMCが短期的材料に
先週、大手格付け機関のS&Pはインドネシアの長期格付けをBB+(ダブル Bプラス)に据え置くことを発表した。S&Pは大手格付け機関の中で唯一「投資適格」のB.....
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【西仲崇行の為替経済weekly】あすから6月相場 転換点となる可能性も
早いもので、あすから6月である。2016年のルピア相場を振り返ると第1四半期は旺盛な資金流入に支えられて、他の新興国と比べても突出して安定した値動きとなった。.....
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【西仲崇行の為替経済weekly】ルピアの潮目変わったか 先週はことし最大の下落幅
先週、ルピアは1ドル1万3300ルピア近辺から1万3600ルピア台まで比較的急速に値を下げた。1週間の下落幅としてはことしに入って最大である。国債の利回りも急.....
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【西仲崇行の為替経済weekly】くせものの「理由なき軟調」 センチメントに変化の兆し
先週はインドネシアのインフレ指標(消費者物価)と第1四半期(1〜3月)国内総生産(GDP)という重要指標が立て続けに発表された。 結果はインフレ率が前年同.....
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【西仲崇行の為替経済weekly】まだ期待段階の租税恩赦 目が離せない落ち着き先
先週は日銀の金融政策決定会合があった。事前に追加緩和策への期待が高まり1ドル111円台まで円安が進んで迎えた会合であったが、結局、金融政策変更は見送られた。失.....
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【西仲崇行の為替経済weekly】中銀、予想通りの据え置き ルピアに三つの潜在的リスク
先週木曜日21日のインドネシア中銀の政策金利決定会合では中銀レート(BIレート)を6.75%に据え置き、中銀預金ファシリティーも貸出ファシリティーもそれぞれ4.....
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【西仲崇行の為替経済weekly】米政策に左右される構造に 外国人向け料金に違和感
先週のルピア相場は月末・四半期末固有の実需、および外貨債務ヘッジのためのルピア売りの影響で週前半は1ドル1万3400台までルピア安が継続した。ただ、米連銀のイ.....