為替経済Weekly
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【西仲崇行の為替経済weekly】 政府と中銀の思惑にズレ 市場に潜在的リスク
やはり、というべきか、レバラン(断食月明け大祭)休暇明けのルピア相場は1万3900台だったものが1万4100台まで下落して始まった。ただ、これは休暇中にある程.....
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【西仲崇行の為替経済weekly】まずまずの滑り出し 新中銀総裁、相応の成果
先月下旬にインドネシア中銀は総裁が交代し、ペリー・ワルジヨ総裁体制が発足した。市場が新興国通貨売りに揺れる中での荒天下での船出となったが、最初の1週間で1ドル.....
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【西仲崇行の為替経済weekly】利上げにプラス効果 短期的には続くストレス
先週、予想通りインドネシア中銀は0・25%の利上げを実施した。予想通りと言うよりも、事前に「ルピア安に対抗するために利上げも辞さない」という主旨のことを何度も.....
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【西仲崇行の為替経済weekly】ルピア安は想定範囲 過度の動揺は禁物
なかなかルピア為替資金市場の動揺が収まらない。先週はあっさりと1万4千を抜けてルピア安が進行し長短金利も上昇した。メディアでは為替のルピア安が報道されることが.....
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【西仲崇行の為替経済weekly】 短期・長期とも金利急騰 不安払拭へ断固たる姿勢を
全面的なドル上昇の流れの中でルピアも対ドルで弱含みを続けており、先週は1万4千をうかがう水準に達した。ドル上昇の傾向がより鮮明になったのは米国の10年物国債の.....
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【西仲崇行の為替経済weekly】ルピア安ではあるが… 中銀の同時介入有効に
銀行間のドルルピア相場がしっかりと1万3800台に乗ってきた。この水準はここ2年ほどの極めて狭い取引レンジの上限近辺であり、チャート的に見ると、クリアにこの水.....
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【西仲崇行の為替経済weekly】シリア空爆の市場への影響 気になる原油価格の行く末
大手格付け会社のムーディーズは先週金曜日、インドネシア国債の格付けをBaa2格に引き上げると発表した。Baa2とはS&PやフィッチでいうBBBに相当する。これ.....
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【西仲崇行の為替経済weekly】近く新指標金利、中銀が発表 市場信頼度向上目指し
インドネシア中銀は先月、数カ月以内に「INDONIA」という金利を日々提示し、将来的にそれを現在のJIBORに変わるような指標金利にしたい、と発表した。IND.....
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【西仲崇行の為替経済weekly】 米影響で利下げできず 中銀に試練の時
急速に貿易戦争が現実味を帯びてきた。先々週の鉄鋼・アルミへの輸入関税引き上げに続き、先週は米国トランプ政権が中国の知的財産侵害を理由に5兆円を超える品目に輸入.....
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【西仲崇行の為替経済weekly】大統領、銀行幹部に力説 成長実感を演出したい政権
ここに来て再びトランプ大統領の一種唐突な動向で株式中心に金融市場が揺れることが顕著になってきた。株価を押し下げる動きとしては安全保障上の脅威を理由に鉄鋼・アル.....
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【西仲崇行の為替経済weekly】もはや「優等生」ではない ルピアの不気味な値動き
どうも2月に入ってからルピアの様子がおかしい。ここ2年ほどルピアは際立った安定ぶりを発揮していた。ルピアは新興国通貨の中の「優等生」で、例えば中国市場の混乱な.....
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【西仲崇行の為替経済weekly】新総裁は「攻め」の役割? ペリー氏の手腕に期待
先週はジョコウィ大統領が次期インドネシア中銀総裁候補として、現在は副総裁の1人であるペリー・ワルジヨ氏を単独指名したことが報道された。 もともと現在のアグ.....
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【西仲崇行の為替経済weekly】金融市場の危うさ痛感 大揺れに揺れた株価
2月に入り、米国中心に先進国の株式市場が大揺れに揺れている。米国のダウ平均株価はものの2週間の間に年初の高値から一時13%程度下落。日経平均株価も同様である。.....
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【西仲崇行の為替経済weekly】ルピアに見える陰り 低インフレで値上げ困難
先週は米国で連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長にとって最後となる金融政策決定の連邦公開市場委員会(FOMC)会合が開催された。結果、今回の政策金利の変.....
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【西仲崇行の為替経済weekly】注目集めるコモド債 イ企業が資金調達検討
先週の為替市場ではドル安が一層進展した。ルピアもその恩恵を受けてジワジワとルピア高になる展開となったが、総じて他の通貨に比べると上昇速度は緩慢だった。米国が明.....
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【西仲崇行の為替経済weekly】景気対策より市場の深化 選択肢狭まる中銀
先週は定例のインドネシア中央銀行の金融政策決定会合があった。政策金利は大方の予想していた通りに不変だった。ただ、今回は既に事前に概要が紹介されていたので決して.....
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【西仲崇行の為替経済weekly】 楽観ムードに神経質 居心地悪い債券価格
年明けの本稿では年初のグローバル市場が楽観的な滑り出しをしたことに触れた。だが、興味深いことに先週の動きでは案外と市場はこの楽観的なムードに神経質になっている.....
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【西仲崇行の為替経済weekly】国債に未曽有の応札額 好調な滑り出し
新年明けましておめでとうございます。2018年もどうかよろしくお願い申し上げます。 さて、2018年のインドネシア金融市場は初日から(昨今の緩慢な値動きか.....
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【西仲崇行の為替経済weekly】選択肢狭まる中銀 伸び悩む銀行貸し出し
ことしの金融市場は総じてリスク選好色が強かったと言ってよかろう。年初は行動が読みにくいトランプ新大統領が誕生することで不透明感が高まりリスク資産を保有しにくい.....
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【西仲崇行の為替経済weekly】下落圧力かかりやすいルピア 政府と中銀の軋轢も
早いもので、ことしも師走を迎えた。季節の変化がないせいか、1年前に本稿で同じように年を振り返ったことがつい昨日のように思われる。 そこで、昨年はどのような.....
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【西仲崇行の為替経済weekly】無風ではあるものの… 景気対策へ規制緩和か
先週、ある新聞の見出しに出ていた「拓銀破綻20年」の字を見て、今更ながら「それだけ経つのか」と感慨を感じた。少し前に本稿でも触れたが、1997年は本邦では大手.....
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【西仲崇行の為替経済weekly】外部要因に注意 リスクシナリオは回避したが…
ここしばらく来年2月に任期を迎える米連邦準備制度理事会(FRB)議長人事の行方が市場の関心を集めていたが、先週木曜日に現在もFRB理事であるジェローム・パウエ.....
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【西仲崇行の為替経済weekly】 続くルピア下落 米国市場の動きにつられ
ルピアの下落が続いている。1週間で1万3500台が1万3600台へ1%弱程度の下落であり、決して大きな下落ではないのだが、ことしの為替市場は8月までは極端に小.....
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【西仲崇行の為替経済weekly】ルピア下落を警戒 政策金利の据え置き
先週、インドネシア中銀は政策金利の据え置きを決定、8月、9月と続いた利下げはいったん2回で留められた。今回はもともと事前に中銀総裁などから既に利下げは充分した.....
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【西仲崇行の為替経済weekly】 4度目は避けられそう 7の付く年の悪夢
2017年も第4四半期に入った。不思議なことに7のつく年の第4四半期は1987年のブラックマンデー、97年がアジア通貨危機、2007年はサブプライム危機(とそ.....
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【西仲崇行の為替経済weekly】評価しにくい希望の党 消費税凍結も不明瞭
筆者は常から一癖も二癖もありそうな登場人物がたくさんいて、宗教も含めたさまざまな価値観が交錯するインドネシアの政治は分かりにくい、と苦手意識を持っている。とこ.....
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【西仲崇行の為替経済weekly】新興国通貨、対ドルで下落 ルピア、インドルピー、人民元…
先週は久々にルピア為替に動きがあった。1万3300近くから一時は1万3500台半ばまで、1週間内で約2%の値幅はことしでは一番大きい。従来、ルピアは数分で2%.....
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【西仲崇行の為替経済weekly】遅かった利下げ発表 想像される慎重な論議
先週は米国、日本、インドネシアと続く「金融政策ラッシュ」の週だった。まずは皮切りの米国が大方の予想通り、10月から連銀資産の圧縮を開始することを決定する一方で.....
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【西仲崇行の為替経済weekly】再び利下げの可能性 中銀政策決定会合
先週は北朝鮮の建国記念日である9月9日の軍事行動などがなかったことで金融市場部は週初から安心ムードが広がり、避けられていたリスク資産が買い戻される展開となった.....
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【西仲崇行の為替経済weekly】金融緩和を後押し 弱いインフレ指標
先週あったインドネシアのマクロ経済関連の指標では8月のインフレ指標である消費者物価指数が目を引いた。 指数は前年同月比で3.82%。低下したことで注目された.....