為替経済Weekly
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選挙の影響は限定的 落ち着いている市場
日本では新元号が決まった。奈良時代に編集された万葉集巻五「梅花歌三十二首」に由来し、初めて国書を典拠とする元号「令和」となった。30年続いた平成の時代を終え、.....
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インドネシアには追い風 米国の逆イールド現象
今週は米金利の低下が及ぼす影響について考えたい。先週本稿の最後にコメントした米国利上げ見通しの変化だが、先週来、米国の長期金利がより低下することで、長短金利が.....
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追い風のモメンタムに MRT開通への期待
24日、ジャカルタ大量高速鉄道(MRT)が開通した。先週までの無料乗車期間中に私も試乗したが、シンガポール駐在時代に利用していたMRTと遜色ない水準だった。ま.....
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内需堅調なASEAN 輸出減速も微増続く
今回は、東南アジア諸国連合(ASEAN)経済の現状と先行きについて考えてみる。先月末にかけ、主要国の国内総生産(GDP)が発表された。ASEAN主要5カ国(イ.....
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政権への信任が安定に貢献 大統領選の相場への影響
インドネシア大統領選挙まで、残すところ1カ月余り。このタイミングで、大統領選挙が為替相場に与える影響を考えたい。 まず、前回2014年選挙を振り返ると、候.....
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続く米中貿易戦争 序盤の攻防は終了
今号より、本コラムを担当致します江島と申します。為替動向に加えて、経済や産業の動きなどについて、週次で寄稿してまいります。よろしくお願い申し上げます。 初.....
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「ゆっくりと」進歩 上がる金融市場への信任
私事で恐縮ですが、筆者は帰国することとなり、本欄への寄稿は今回で最後となります。読者の皆さまには長きにわたり駄文にお付き合いいただき感謝に絶えません。今回は最.....
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OISが金利の指標に 力を入れる中銀
先週実施されたインドネシア国債の入札には66兆ルピアと大量の募集があり、改めて米国の金融政策に方向転換が見られる中でいかにインドネシアなどの高利回り債券への需.....
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利下げへの環境整う? 米方針転換きっかけ
やや古い話になるが、米国では1月末開催の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で、先行きの利上げにより慎重な姿勢が示された。そのうえ、従来想定されたペースで粛々と.....
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心置きなく為替介入 国内NDFを急いだ理由
ことしの為替相場は年初こそドル円が急落して始まり不穏な空気が流れたが、以降、英国の欧州連合(EU)離脱(BREXIT)や米国の政府機関閉鎖、米中貿易協議の行方.....
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中銀はどっしり構えよ 表層的コメントに不安
インドネシア中銀は政策金利を6・0%に据え置いた。昨年の連続利上げの目的が米国の利上げなどに予防的に対応しルピア安を防止することにあったことを念頭に置くと、ル.....
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為替、落ち着いた展開 中銀介入でルピア堅調
先週の本稿で紹介したように、2019年の為替市場は早朝のアジア時間でのドル円急落、という波乱含みの出足だったが、やはり実体の伴わない値動きだったためか、その後.....
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ぬるま湯相場の可能性 正月急落にルピア影響なく
新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。 日本人としては大みそかから三が日にかけてはゆっくりと年末年始の情緒を味わいたいもの.....
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不吉な予兆と捉えるか 米長短金利の逆転
ことしは10月以降、米国を中心に順調だった先進国の株式が乱高下する場面が目立つようになった。先週もそのような週だった。先々週の米連邦準備制度理事会(FRB)議.....
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証券投資が回復 課題残る金融市場整備
ことしはルピア悲観論が支配的だったが、11月に入り雰囲気は変わり、月を通して、なんだかんだ言いながら1万4300近辺まで、約6%値を戻した。先週、米連邦準備制.....
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6回目は余分? 利上げなくても底堅いルピア
先々週のことになるがインドネシア中央銀行は大方の予想を裏切り、ことし6回目の利上げに踏み切った。これでことしの利上げ幅は1・75%に及ぶことになった。ルピア為.....
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ルピア久々急上昇 証券投資の資金が流入
11月に入り、ルピアは比較的大きく値を戻した。10月末は1万5200台だったものが一時1万4500を割れる水準まで、5%近くルピアが上昇した。1週間程度でこれ.....
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預金競争の懸念 長引きかねない高金利
先週の本稿でも少しふれたが、足元ではルピア為替をめぐる緊迫感は随分緩んできた印象がある。先週は久々に外国からの国債や株式への資金流入が目立った。それにつれて月.....
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表面的なルピア安対策 副作用に不安
先週のインドネシアでは定例の金融政策会合があり、政策金利は据え置かれた。今月は米国の政策金利変更も予定されていないこともあり、大方の予想通りの据置であり、市場.....
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ルピア安を冷静に評価 心強い落ち着いた対応
先週のルピア相場は方向感が薄く、1万5200を挟んだ上下を繰り返した。相場材料も目立つものは少なかったが、二つ、やや注目したいものがあった。 一つは月曜に.....
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ルピア下落はジリジリと 米株急落に影響受けず
先週は米国の株式市場が突如急落、株式市場を中心に世界に衝撃が走った。原因は、「急激な長期金利の上昇」だとか「貿易戦争への不安感の高まり」などと解説されているが.....
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ルピア安を許容か 背景にインフレ落ち着き
先週、ルピアはあっけなく心理的な節目だった1万5千を突破し、1万5200近くまで下落した。第3四半期末だった先月は国内の実需に関わるルピア売りが優勢だったが、.....
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流れを変えた商業相発言 中銀はルピア転義務化否定
先週のルピア相場は幾分落ち着きを取り戻した。9月はもともと外貨買いルピア売りの需要が強く、引き続きしぶといルピア売りの需要は見られるが、実需のルピア買いもいく.....
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利上げやむなし 為替防衛向け中銀
8月終盤から9月頭にかけて、ルピアは一種騒然としたムードの中に放り込まれてしまった。きっかけは今では「トルコショック」と呼ばれるようになったトルコリラの急落だ.....
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外貨供給呼び込みが課題 思い切った為替介入を
ドルルピアの為替が1万4700を越えてきた。この1万4700台という水準は2015年の9月にルピアが急落した際につけた安値であり、防衛したい道標として意識され.....
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過剰反応をするな トルコリラが急落
トルコリラが急落している。先週だけで下落幅は20%以上に達した。先週の下落の直接の原因は米国による制裁関税の強化だが、それまでも独裁的なエルドアン大統領による.....
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【西仲崇行の為替経済weekly】注目される金融政策決定 米国の前に利上げか
先週は7月のインフレ指標、消費者物価指数が発表された。結果は3・18%と依然低位安定といえるインフレ率だった。インフレ率はよくコントロールされており、インドネ.....
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【西仲崇行の為替経済weekly】アジア大会は景気浮揚の目玉 経常赤字体質改善へ
6月、7月は為替相場もほどほどに動いたが、サッカーのワールドカップ、テニスのウィンブルドン、ゴルフ全英オープンなど注目のスポーツイベントも目白押しだった。筆者.....
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【西仲崇行の為替経済weekly】 中銀証券発行を再開 外国投資家呼び込みへ
先週はルピア相場の先行きを見るうえで二つ注目しておきたいことがあった。一つは定例の金融政策決定会合、もう一つはトランプ米大統領が再び金融・為替政策に口を出し始.....
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【西仲崇行の為替経済weekly】 ルピア相場は小康状態へ 鈍い市場の反応
7月に入り、神経質ながらもルピア相場はいくらか落ち着きを取り戻したようだ。銀行間のスポット相場は2週間通して概ね1万4300台での取引に終始した。先週は米国が.....