「自然と共生、防災でも」 バンダアチェ副市長 「森は海の恋人」を視察 気仙沼訪問で姉妹都市模索

 2004年のスマトラ沖地震・津波で被災したアチェ州の州都バンダ・アチェ市のイリサ・アドゥディン・ドゥジャマル副市長や市職員6人は10―13日、昨年の東日本大震災で被災した宮城県気仙沼市を訪問した。12日のインドネシア・パレードに参加し、市民との交流を図ったほか、13日には同市唐桑町で環境保護活動を行うNPO(非営利活動)法人「森は海の恋人」の活動を視察。ともに津波によって甚大な被害を受けた両都市が、それぞれの教訓を共有しながら復興のあり方を再考するとともに、将来的な姉妹都市提携締結を視野に協力強化の可能性を探った。(宮城県気仙沼市で関口潤、写真も)

 「森は海の恋人運動」は、海の豊かさは森と川の豊かさと一体であるとカキ養殖を営む畠山重篤さんが1989年から提唱。上流域で植林活動を行うとともに、環境保全の重要性を訴え、小中学校の教科書に掲載されるなどして運動が広く知れ渡った。
 13日には副理事長の畠山信さんがアチェの視察団を迎えた。畠山さんは「われわれの本業は漁師。津波が来るかどうかは海を見ないと判断できず、海が見えないと不安だ」と述べ、造成が検討されている巨大な防潮堤に地域が反対している経緯を説明。防災においても自然との共生が重要と訴えた。
 バンダアチェ市でも、津波で壊滅的な被害を受けた沿岸地域に住民が戻っている事例もある。イリサ副市長は「自然は対処の難しい災害をもたらしもするが、受け止め方によっては恵みにもなる。大切なことは自然を遠ざけないことだ」と語った。
 12日のパレードには、「アチェの文化を日本で紹介できるのは誇り」と、自ら隊列に加わって街頭を練り歩いた副市長。「復興へ向かう様子と満ち溢れる活力を感じた」と振り返った。
 気仙沼訪問中は菅原茂市長らと面談。生産設備の復旧によって人手不足が見込まれる水産加工工場への研修生の派遣や、アチェ近海に世界的なマグロの産卵地があることから、水産技術や加工場との提携の可能性などについて意見交換した。

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