韓国発♪「江南スタイル」 人物は「ジョコウィ」知事 車種に発売前の「アギア」 今年の検索ワードランク グーグル・インドネシア

 検索大手グーグルはこのほど2012年の検索ワードランキングを発表した。インドネシアで昨年に比べ検索数が増えた「注目キーワード」の1位は、至る所で流れる大ヒット曲となった韓国の男性歌手PSYの「カンナム(江南)スタイル」、2位は人気バンド「ノア」、3位は害虫「トムキャット」だった。
 調査は、グーグル検索サービスの検索欄に打ち込まれたキーワードから、その年の傾向を探る年間ランキングで、各国・地域別に集計されたもの。
 江南スタイルは、動画投稿サイト「ユーチューブ」で再生回数が9億回を超えて最高記録を更新、米ビルボードにもランクインするなど世界中で話題となった。しかし調査対象国55カ国中、1位となったのは他に韓国、オーストラリア、アラブ首長国連邦のみで、日本ではランク外。ランキング10位以上中六つをアーティストが占め、日本(0)や米国(2)に比べ、ネットでアーティストの情報を得る傾向があることが分かった。
 2位は、わいせつ映像騒動で服役し、7月に仮出所した人気歌手アリエルさんのロックバンド「ノア」。元のバンド「ピーターパン」を改名したもので、再出発を記念する「スパル・アク(私の半分)」は「曲」部門で1位になった。
 3位のトムキャット(ハネカクシの一種)は今年前半に大量発生し、農作物などに大きな影響を与えたほか、毒で皮膚がただれるなど人体への被害も続出した。
 先進国では軒並み順位が高かった「オリンピック」は、インドネシアの国技とも言えるバドミントンの成績が不調だったためか圏外となった。
 「人」部門で人気アーティストらを押さえ1位になったのは「庶民派」をアピールし、ジャカルタ特別州知事に初当選、早くも大統領候補に推す声も上がる「ジョコウィ」(ジョコ・ウィドド氏)だった。
 「電話」部門では「アイフォーン5」が1位となったが、地場系の「ネクシアン」が2位、10位以上にノキア端末が4種ランクインするなど、インドネシア特有の市場を反映した。人気は下落傾向と指摘される「ブラックベリー」は、端末ではランク外だが「ブランド」部門では7位と根強い人気をうわかがわせる。
 「車種」部門ではインドネシア人が開発に加わり、現地市場のニーズに特化させた「トヨタ・アギア」が1位と発売前から注目を集めている。

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