「努力と笑顔の花束で」 それぞれの思いを胸に JJSフェスティバル

 ジャカルタ日本人学校(JJS、岩本謙一郎校長)は八、九日の二日間、第十二回JJSフェスティバルを開催した。今年のテーマは「僕らの思いを虹色にそめよ! 〜うめつくせ! 努力と笑顔の花束で〜」。約八百七十人の全校生徒・児童は緊張したり、笑ったり、それぞれの思いを胸に文化祭を元気いっぱい楽しんだ。今年はさらに会期中に子どもたちが東日本大震災の義援金を呼び掛けた。
 八日、午前中に行われた小学部学習発表会では、駆け付けた親たちが見守った。小学一年から六年の児童たちの中には、緊張で顔を強張らせる子の姿も。それでも声を振り絞り、皆精一杯頑張った。四年生は「小さな村の大きな博物館」と題し、インドネシアの文化や特産品を紹介。六年生はバティックの衣装を身にまとい、アチェのサマンダンス、アンクルン、ガムランなどインドネシアの伝統文化を取り入れた演奏を披露。最前列に座る低学年の子どもたちは熱心に聞き入っていた。
 中学部合唱コンクールでは、六クラスの美しいハーモニーが体育館に響き渡った。グランプリに輝いたのは「In Terra Pax」を披露した三年二組。伴奏者賞には三年一組「モルダウ」の川島早織さん、指揮者賞には中学部合唱「ふるさとの四季」で指揮を務め上げた三年一組の駒谷美嶺さんが選ばれた。
 優勝した三年二組の安藤千慧さんは今回、副実行委員としてもフェスティバルを盛り上げた。「引っ張っていかなくちゃいけないけど、何もできなかったと思う。皆が力を合わせ、自主的に取り組んだ結果だ」と話した。 
 惜しくも準グランプリとなった三年一組の松島花絵さんは「お昼ご飯を食べる時間を削りながら、皆で優勝を目標に練習してきたので悔しい」と語り「でも、とてもいい思い出になりました」と涙と笑顔が入り混じりながら話した。
■達成感でいっぱい!
 二日目の九日、小学部と中学部の交流企画として、小学部五年以上が子どもらしいアイデアを出し合ったゲームを企画・開催、子どもたちは教室を練り歩き楽しんだ。
 中学部二年二組の教室では、犯人捜索ゲーム「WANTED〜犯人を探せ〜」が行われ、行列となった。子どもたちはダンボールで作られた小屋の中にいる住人に「何色でしたか」など事情聴取する警察官になりきり、楽しんだ。
 「三十日に開かれたリハーサルは散々だった」。同組の野津仁志さんによると、ダンボール小屋など小道具がほとんど完成しておらず、本番を迎えられる状態ではなかったという。野津さんはクラス全員に「昼休み外出禁止令を出して頑張りました」と笑顔で話した。
 体育館では有志グループが楽器演奏やダンスなどを披露。中学部二年と三年の女子で構成された「Sun Shine」代表で中学部三年二組の徳永凛さんは「中学生活最後のフェスティバルを盛り上げたい」と考え、韓国の人気グループ「KARA」の「ミスター」に合わせたダンスを披露した。
 円形広場では中学部と小学部四年による有志が神輿を担ぎ「せいや! せいや!」と元気な声を校舎に響かせた。
 中学部三年にとっては、今年で最後のフェスティバル。カメラを手にした親たちが取り囲む中、生徒たちは力いっぱい、元気いっぱい神輿を空に掲げた。
 中学部三年一組の羽根田裕希さんは母・智美さんがカメラを構えるそばで、最前列で神輿を担ぎ、声を張り上げた。JJSで神輿を担ぐのは最初で最後。「達成感でいっぱい。この勢いで受験に突入していきたい」と最後のフェスティバルへの思いを締めくくった。
 フィナーレでは体育館で全校生徒が手をつなぎながら「世界が一つになるまで」を歌い、恒例の「WAになっておどろう」で盛り上がりが最高潮の中、JJSフェスティバルは幕を閉じた。

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