来年中に14空港拡張 バリは2500万人収容へ 運輸副大臣

 バンバン・スサントノ運輸副大臣はこのほど、現在進めている国内14空港の拡張工事が来年中に終了するとの見通しを明らかにした。インドネシアの航空旅客需要は年々増加しており、2011年は主要25商業空港の利用者数が前年比約2割増の1億2500万人を記録。今年は1億4千万人に達するとみられており、工事の遅れが出ないよう進捗状況の把握も徹底する。
 バリ州のングラライ空港では2兆7千億ルピア(約227億円)を投じ、新ターミナルの建設や駐機場の拡張を行い、年間利用者数能力を現在の900万人から2500万人に引き上げる。完工は来年3月を予定している。
 バリでは来年、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議や世界貿易機関(WTO)閣僚会議、ミス・ワールドの2013年大会など大規模な行事が複数予定されており、海上高速道路の建設などと合わせて交通インフラの整備を急ぐ。
 バンテン州タンゲランのスカルノハッタ空港の昨年利用者は5110万人。年間収容能力の2200万人を大幅に上回った状態での運行が続いている。
 好調な経済成長が続いているインドネシアに注目が集まり、海外からの搭乗客も年々増加。予想を上回る利用者数の伸びを示す中で拡張計画は後手に回っていたが、今年8月に第1期拡張工事がようやく始まった。
 第1期工事では、エアアジアなど格安航空会社(LCC)が利用している第3ターミナルの拡張や、第4ターミナルと第3滑走路の新設などを行い、収容能力を現在の400万人から2500万人まで大幅に引き上げる。
 東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国は、段階的に域内の航空自由化や航空市場統合を進めることで合意しており、ジャカルタの空の玄関整備が急がれる。

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