ファミマが1号店 追撃体勢、5年で500店 西ジャワ州デポック 焼き鳥開発に7カ月

 コンビニエンスストア大手のファミリーマートは16日、西ジャワ州デポック市チマンギスの新興住宅地ラッフルズ・ヒルズに、国内1号店となるチブブール店を開設した。海外事業本部長の小坂雅章常務取締役は日系コンビニの進出が相次いでいる状況について、「人口に対しコンビニ数はまだまだ足りていない」と需要取り込みにむけて意欲を示した。増加する中間層と若年層世代を主なターゲットに、首都圏(ジャボデタベック)を中心に5年間で500店舗を開設する計画。(岡坂泰寛、写真も)
 
 ファミリーマートは、地場系の日用品・食品製造大手ウイングス・グループの子会社とフランチャイズ契約を締結。インドネシア向けに独自開発したハラル(イスラムの教義に沿ったもの)対応の店内調理商品やくつろげる飲食スペースを設けるなど店舗設計に力を入れ、先行するローソンやセブンイレブンを追撃する。
 11月初旬に2号店をジャカルタ特別州内に開店し、年内に5店舗を展開する予定。小坂取締役は「(将来的に)バリへも展開したい」と語った。
 1号店の店舗面積は312平米で、飲食スペースは屋内と屋外を合わせて78席。取り扱い商品数は約2700点で、1日の売上目標は2千万ルピア(約16万円)に設定した。
 店内調理商品の目玉の一つが開発に7カ月かけた焼き鳥4種。日本製の機械で調理し、1本4千ルピア(約32円)で販売する。初めて日本の焼き鳥を食べたという来店客のハリー・ラオさん(58)は「インドネシア人にも好まれる味。また買って食べたい」と感想を語った。
 商業省には業種形態を「コンビニエンスストア」として登録申請。今後は24時間営業を基本に展開するが、1号店は同市の条例に合わせ、営業時間は午前8時から午後10時までとしている。
 ファミリーマートは1981年に設立。海外では今年9月時点で台湾や韓国、タイ、中国、米国、ベトナムに1万2260店舗を展開し、日本国内を合わせた総店舗数は2万1360店に上る。

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