【この店おすすめ 】 白米の合うパダン料理
 インドネシアで広く親しまれているパダン料理。週に3回はパダン料理を食べるというアンディさん、ナタさん夫妻に、中央ジャカルタのレストラン「ガルーダ」を紹介してもらった。南ジャカルタ・ポンドックインダ、北ジャカルタ・クラパ・ガディンにも店舗がある。
 席に着くとほどなく、十数種類の皿が山盛りにされた。料理は、ルンダン(牛肉のココナッツ・カレー煮)、ゆでたキャッサバの葉、魚のカレー煮など。中でも鶏肉(アヤム)を使った料理は、ゆで、焼き、揚げなど数種類が並ぶ。いずれも白いご飯との相性は抜群。ほかのパダン料理店と同様、好きなものを選んで、食べた分だけお代を払うシステムだ。
 アンディさんのお気に入りは、サテ・リダ(牛タン)だという。辛口料理で知られるパダン料理だが、この店は激しい辛さではない。オフィス街のすぐ真裏にあり、昼時にはたくさんのビジネスマンでにぎわう。アンディさんは、混雑する昼食の時間帯前後を避けて、よく通っているという。
 アンディさんは、パダンがあるスマトラ島の北部、メダン出身だ。工場や事務所の内装デザインを総合的に手掛ける会社を経営。顧客のうち3、4割は日系企業だという。「日本の人にもパダン料理のおいしさを知ってほしいんだ」と話す。
 米国ハワイの大学を卒業後、20年にわたり、ハワイ、ロサンゼルスで不動産コンサルティングで働いてきた。当時から、日系企業の仕事に対する倫理感の高さに感心したという。
 総合不動産の「ローヤル・プロパティ」を3年前に起業。インドネシアの好景気を受け「仕事はとても忙しい」と好調なようだ。大手日系製造企業のジャカルタ事務所も手掛けた一方で、夫妻は、中央ジャカルタで喫茶店の副業を営む。
 コーヒーが趣味だという妻のナタさん。4カ月前に、売りに出されていた喫茶店を買い付けた。即決だったという。「コーヒーはライフスタイル。欠かせないもの」。今年で46歳だが、ナタさんの肌はきれい。美容のために、週に数回飲むアボガド・ジュースが秘けつだという。夫のアンディさんは、皿に山盛りになった白米、5切れほどの鶏肉をぺろりと平らげ、仕事にそなえたようだった。 (田村慎也、写真も)


 

 
 
 
 

 






















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