プラボウォ氏おいを財務副大臣 進む政権移行人事 ジョコウィ大統領
ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領は18日、プラボウォ・スビアント次期大統領(国防相)のおい、トマス・ジワンドノ氏(52)を財務副大臣に充てるなど副大臣3人の任命式を行った。財務副大臣は現職のスアハシル・ナザラ氏との2人体制となる。次期政権の骨格づくりに向けた人事が、今後活発化していくとみられる。地元メディアが報じた。
中央ジャカルタのイスタナ(大統領宮殿)で行われた任命式では、スダルヨノ氏(39)が農業副大臣、ユリオット・タンジュン氏(60)が投資副大臣に任命された。
ユリオット氏は投資調整庁時代から実務畑を歩んできた。注目されているのはジワンドノ、スダルヨノの両氏だ。
プラボウォ氏の姉の子のジワンドノ氏は、ジョンズ・ホプキンズ大で国際経済学の修士号を取得。ジャーナリストや金融アナリストとして活動した後、プラボウォ氏の実弟が所有する非鉄金属の加工・販売を手がけるアルサリ・グループの経営に携わった。グリンドラ党を財政面で管理してきた。
スダルヨノ氏はグリンドラ党の中部ジャワ州地方代表議会(DPD)支部の代表を務め、メディア会社を経営するなど政財界と広くパイプを持つ。2009年に日本の防衛大学校を卒業、10年から14年までプラボウォ氏の補佐官を務めて以降、広く名前が知られるようになった側近だ。
スリ・ムルヤニ財務相はジワンドノ氏の起用について、政権移行チームと財務省の意思疎通を活発化させる意図があると説明した。