10期生770人が卒業 ミトラ・インダストリMM2100 就職、進学、日本、ドイツへ
西ジャワ州ブカシ県の職業訓練校(SMK)「ミトラ・インダストリMM2100」は21日、10期生770人の卒業式を行った。今年の卒業生は468人が就職、150人が進学、142人が日本、10人がドイツにそれぞれ技能実習生として旅立つ。2011年に創立の同校から計5370人が巣立った。
同校の創設者の1人で同工業団地を運営するブカシ・ファジャール・インダストリアル・エステートの小尾吉弘社長は送辞で、「人から信用、感謝される人間になってほしい。自らを律することができる人間になってほしい。この学校で学んだ誠実、責任感、規律、協調、思いやりの気持ちを忘れないでほしい」と述べた。
自動車工学科のアナン・ヌグロホさんはインドネシア国鉄(KAI)に採用が決まり、7月から勤務が始まるという。「はじめは車両の清掃から。いずれメンテナンスに携わりたい」という。
電気工学科のリフキ・レストゥ・プトラさんは年末、ドイツに旅立つ。働きながらAIやITの技術を学ぶという。在校中に「友だちとAIを使ったプロジェクトができたことが思い出」と話した。
一方、同科のムハイミン・アルタフさんは東京の日本語学校へ進学する。新聞奨学生として2年間、朝は新聞を配達してから学業に励むという。将来は大学でロボット工学を学びたいという。
会計科のナイラ・ムティアさんを含む15人は23日、大分県中津市の自動車部品メーカーへ技能実習生として旅立った。卒業式では15人の学生が壇上に呼ばれ学校経営陣から激励を受けた。ナイラさんは「愉快で熱心な先生と友だちに出会えてよかった」と語った。