国家戦略事業に昇格を 高速鉄道スラバヤ延伸計画 ブディ運輸相
ブディ・カリヤ・スマディ運輸相は22日、ジャカルタ~バンドン間の高速鉄道のスラバヤまでの延伸計画について、国家戦略事業として位置付ける考えを明らかにした。地元メディアが伝えた。
ブディ氏によると、高速鉄道を運営するインドネシア中国高速鉄道(KCIC)が現在、ルートの選定や予算などを盛り込んだ提案書を作成しており、今後、運輸省が精査に入るとした。
これに対し、経済調整省のスシウィジョノ・ムギアルソ次官は26日、「財政事情や他事業との調整などを検討する必要もある」と指摘。高速鉄道の延伸計画を国家戦略事業に格上げするには、関係省庁間の調整を先行すべきとの認識を示した。
バンドン高速鉄道の予算が膨れ上がって財政を圧迫する中、専門家からはさらなる負担を背負う危険があるとして、スラバヤへの延伸計画の先送りを求める声も出ている。
(坂田恵愛)