輸入完成車EV免税を批判 現代自 一貫性欠く政府規定
政府が新たに導入した電気自動車(EV)政策における輸入完成車の免税措置について、韓国の現代自動車現法現代モータース・インドネシア(HMI)のフランシスカス・スルヨプラノト最高執行責任者(COO)は12日、「規定に従い総額15億㌦の大規模投資をしたが、一貫性のない政府規定の変更で、不公平感を味わっている」と批判した。地元メディアが報じた。
フランシスカス氏の批判は、同社が現地生産で販売するEVより、中国メーカーが販売する輸入完成車の方が安く販売されていることにある。
政府は昨年12月に大統領令(2023年第79号)でEVの輸入完成車に対する優遇措置として輸入関税、奢侈(しゃし)税などの減免措置を設け、2月には財務大臣令で輸入関税、奢侈税などを免税とした。
フランシスカス氏は、政府規定に変更があっても現地生産を重要視するとし、「バッテリー工場も近くできる。車もバッテリーも現地生産するインドネシア唯一の自動車メーカーになる」と言明した。(坂田恵愛)