昨年売上3.1%増見込み 清涼飲料業協会 コスト増に直面
清涼飲料業協会(ASRIM)はこのほど、2023年の清涼飲料の国内販売量が前年比3・1%増加したとの見通しを示した。24年は4~5%の範囲の伸び率になると見ており、1年の売り上げの3割以上を占めるといわれるラマダン(断食月)期間の需要に応えていく。地元メディアが報じた。
同協会のトリヨノ・プリジョソエシロ会長は、物流コストや原材料価格の高騰など足元の課題を指摘。飲料原料の砂糖の価格は昨年、前年比16・48%上昇したという。
食品全体のインフレ傾向も向かい風となる。市民の購買力が低下した場合、し好品の飲料を買う層が減少すると予測されるからだ。
国内の年間清涼飲料販売量は70億~80億㍑の範囲とされる。同会長は市場規模を拡大していくためには「新工場の建設や流通ネットワークの拡充」などが必要と話す。