「雨は恵みをもたらす」 プラボウォ氏 ボゴールの投票所で1票
次期大統領選の投開票が行われた14日、大統領候補の3人は居住地近くの投票所で、それぞれ1票を投じた。事実上、大統領選を制したプラボウォ・スビアント氏は、西ジャワ州ボゴール県で投票したが、笑顔はなく、終始緊張した面持ちを見せた。
早朝から大雨となったボゴール県だが、プラボウォ氏は午前9時過ぎに投票会場に姿を見せ、有権者らに手を振ってあいさつ。係員の誘導に従って優先投票を済ませた。
プラボウォ氏は取り囲まれた報道陣に対し「雨は恵みと幸運をもたらす。すべて順調に進むよう願い、結果を待つ」とコメントをした。
一方、南ジャカルタ・ルバックブルスの自宅から、家族を伴って投票所に向かったのはアニス・バスウェダン氏。投票の様子を携帯電話の動画などに収める地元の支持者らと笑顔で握手を交わした。
フェリー夫人と共に1票を投じたアニス氏は、「公正で平和な選挙となることを望む。(開票作業に)不正がないように見守ってほしい」と述べ、民主主義を貫くため、公正性の担保が最重要だと繰り返した。
生まれ育った中部ジャワ州スマラン市で投票した闘争民主党(PDIP)のガンジャル・プラノウォ氏も投票後、「人々が良心に従って投票することを願う。我々の民主主義の質の高さを示すために」と不正選挙に警戒するよう訴えた。
投票所には一般の有権者も順番待ちをしており、係員が優先投票を促したが、ガンジャル氏はこれを断り、住民と同じ列に並んだ。ガンジャル氏はとんぼ返りでジャカルタに戻り、同党のメガワティ党首の邸宅で開票状況を見守った。