ジャカルタ、生活費全国1位 「働く貧困層」との指摘も BPS
中央統計局(BPS)は12日、生活費(家庭消費支出)に関する調査(2022年実施)で、ジャカルタ特別州が一世帯あたり月1488万ルピアで最も高かったと発表した。背景に光熱費や家賃など住居費の上昇があると指摘される。
調査対象は全国38州の150県・市で24万世帯。前回の18年調査でトップだった西ジャワ州ブカシ市は1433万ルピアで2位に留まった。最低は中部スラウェシ州トリトリ県で387万ルピアだった。
ジャカルタは高額の生活費を強いられる一方、州最低賃金(UMP)は約490万ルピア。経済法律研究センター(CELIOS)のビマ・ユディスティラ所長は「『働く貧困層』との用語があるが、(UMPは)生活の需要に見合わない。理想は月1500万ルピア以上だ」と指摘した。(青山桃花)