日本から150人参加、4年ぶり マングローブ3000本植樹 イオン環境財団
イオン環境財団(千葉市)は5日、北ジャカルタのパンタイ・インダ・カプック(PIK)沿岸部で、マングローブ3000本の植樹を行った。植樹には日本からも4年ぶりに150人が参加。インドネシア側からは、イオン・インドネシアグループ、NGO(非営利組織)、学生などのボランティア150人が参加した。
今回の植樹は2018年から始まった第2期植樹計画の一環。当初3年計画だったが、19年を最後に新型コロナ禍の影響を受けて中断。昨年から再開して、今年が最終となる。昨年までに2万3000本のマングローブを植樹した。11年に始まった第1期植樹計画では3年で6万3000本を植えた。
イオン環境財団は1991年、マレーシアのマラッカ州で環境保全や水害被害を防ぐ取り組みとしてマングローブ植樹を開始。これまで中国やベトナムなど世界各地で計1255万本の植樹を実施してきた。
日本側から参加した前イオン・インドネシア社長の菓子豊文さんは植樹活動についてジャカルタ首都圏でビジネスを展開するうえで大きな助けになったことを挙げ、「インドネシアの人たちと確固たる信頼関係を築く大きな助けになった」と語った。
イオン環境財団の西原謙策事務局次長は「前回から4年ぶりの植樹を楽しみにしている人たちもいた。植樹を通して2国間で親交を持つようになった人たちもいる」などとした。
この日の植樹には、在インドネシア日本大使館の田村政美次席公使、イオン環境財団の岡田尚也理事、またインドネシア側から環境・林業省マングローブ保全局長のイング・レトノワティ氏らが参加した。(坂田恵愛、写真も)