旗売りの姿と彩られる街 ジャカルタ最後? 独立記念日

 78回目の「ムルデカ(独立記念日)」まで2週間を切った。政府方針では来年の式典は東カリマンタン州で建設中の新首都ヌサンタラ(IKN)に移る。ジャカルタ最後になるかも知れない今年の17日を迎えるにあたり、国旗のメラプティ(紅白)売りが現れ、街は紅白で彩られ始めている。
 西ジャワ州東デポック市で旗を売るスルヤマンさん(27)は「例年では、大勢の旗売りが今ごろ軒を連ねているが、今年の旗売りはまだ少ない」と語った。
 スルヤマンさんが売る国旗は、旗製造場で販売用を入手、幅1・5㍍なら5万ルピアで売っている。売値は「自分で決める」。もっとも、「工場ではなく卸売業者から買い付け、販売する人もいる」とスルヤマンさんは内情を明かす。
 独立記念日に向けて国旗を販売する季節限定の売り手は、普段は別の仕事に就いていることが多い。スルヤマンさんも「いつもはナイフ研ぎや傘を修理する仕事をしている。今年から旗売りを始めた」という。
 一方、昨年は独立記念日を祝う「運動会」が3年ぶりに多くの地域で復活した。RT(隣組)などが主催する運動会は、独立記念日の前後に開かれ、クルプック(揚げせんべい)早食い競争、パンジャット・ピナン(棒登り)、綱引きなど10種目程の競技が行われる。街の子どもたちには楽しみのイベントで、メラプティを身にまとって行進する住民の姿も現れるなど、どこもお祭りムードとなる。
 政府は2020年以降、新型コロナの影響で運動会の実施は禁止しており、家や職場の装飾にとどめるよう要請していた。
 ジョコ・ウィドド(ジョコウィ)大統領は6月、新型コロナを「パンデミック(世界的大流行)」から「エンデミック(地域的・周期的流行)」への移行宣言を行い、地域イベントも昨年以上の盛り上がりを見せそうだ。(アウリア・アナンダ、写真も)

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