30年に砂糖完全自給へ 政府 バイオ燃料生産も加速
政府はこのほど、2030年までに砂糖の自給自足を達成する目標を明らかにした。国内でサトウキビ栽培を活性化させることで、燃料確保のためのバイオエタノール生産も加速させる。サトウキビの供給強化に関するロードマップを作成し、大統領令(23年40号)の発令と同時に計画をスタートさせた。地元メディアが報じた。
現状は砂糖の一部を輸入に頼っている状況で、安定供給体制の確立や貿易収支改善に向け、自給率向上を図る。サトウキビの生産性を高めるために種まきや植え付け、生産管理、切断・運搬といった一連の工程の効率を改善し、生産性向上につなげる。
用地を集積して、サトウキビのプランテーション用に新たに70万ヘクタールの土地を整備。製糖工場の生産能力を高めると同時に、諸制度を改革し、サトウキビ農家の福利厚生の向上を目指す。
脱炭素化社会の実現に向けてバイオ燃料の需要が高まる中、サトウキビ由来のバイオエタノールの生産を少なくとも120万キロリットル増やすための取り組みも進めていく。