急いでいたことも忘れて
スディルマン通りのオフィスビルに入居する広告主と打ち合わせがあった。どのバス停で降りるか目的地を把握すれば、社用車で行くより公共バス「トランスジャカルタ」を使った方が早い。
会社近くのサリナデパート前のバス停から乗車し、改修工事が終わってからのドゥクアタスのバス停に初めて降りた。
今はサリナデパート前や、ブンダランHIと同じく、2階建てのバス停になっている。驚くことではないと思うかもしれないがエスカレーターが設置されていた。バス停利用者のことを考えられていることに街の変化を感じた。
ボロボロのバス、乗客が車両の上に乗っていたドアのない電車に乗っていた頃を思い出すと、ひとつひとつの小さな変化にうれしくなる。少し急いでいたのでエスカレーターも早足で上がっていった。
そして急いでいた思いが、その景色に消された。視界にオフィスビル群がパーっと入ってきた=写真。晴れやかな景色に気を取られ、写真を撮った。自然とリラックスにもなった。
エスカレーターを上がるとオフィスビル群を眺めることができるデッキは、リフレッシュができるように設けたのだろうか。もし、そうならば、素晴らしいアイデアだと思った。(坂田恵愛)