出火原因は水素ガス漏れ 進む設備の経年劣化 ドゥマイ製油所
リアウ州のドゥマイ製油場で1日に起きた火災について、国営石油・ガス会社プルタミナは4日、出火原因は老朽化した水素パイプの破裂と特定した。地元メディアが伝えた。
同社によると、破裂事故が起きた水素ガスを送るパイプは、新しいものでも1982年製で、古いパイプは敷設から約半世紀が過ぎており、経年劣化が進んでいたという。
プルタミナのニッケ・ウィドヤワティ社長によると、同社で3番目の規模となる同製油所の創設は1971年。総精製能力は1日当たり17万バレルで、同社の総精製能力の16・5%を占めるという。
火災は1日深夜、爆発音とともに火が燃え広がった。緊急停止システムが稼働して水素ガスのコンプレッサーを緊急停止して火は約30分後に鎮火したが、作業員9人が負傷した。爆発にともなう爆音と振動は、現場から約1㌔離れた地域でも感じられたという。