不動産ブームで建材業界拡大 日系メーカーも出展 JCCで展示会 来月1日まで

 不動産ブームを追い風に年々市場規模が拡大する建材の展示会「インドネシア・ビルディング・テクノロジー・エキスポ2012」が27日、中央ジャカルタのジャカルタ・コンベンション・センター(JCC)で開幕し、国内外の300を超える企業や機関が出展した。
 パナソニック・ミトラ・エコ・ソリューションズ・インドネシア(PMESI)社の代理店が出展したブースでは、同社の樹脂製フロア「OKIJIKI(オキジキ)」を展示した。
 同社によると、床を二重化して配線を収納する空間をとるOAフロアの普及率は、日本の7割に比べてインドネシアは極めて低いが、今後市場が膨らむ可能性は高い。アジアではシンガポール、台湾、香港で普及し、現在中国でも普及が進む。インドネシアではこれまで、中国などから鉄製の商品が輸入されている一方で、樹脂製を手掛けるのはPMESI社のみ。樹脂製は従来型に比べて、1―3割の重量でメンテナンス、施工も格段に早いという。市場の拡大期を捉えてシェア獲得を目指す。
 さらに日本で8割超のシェアを持つ配線「イージーワイヤリング」とのパッケージで販売を進める方針だ。浅木誠也社長は「『イージーワイヤリング』などを合わせたシステムを売っていきたい」と話した。
 三栄水栓製作所の「サンエイ」ブランドの水栓金具を生産するスギ・マクムル・エカ・インダストリ・インドネシア社の城崎和秀営業取締役は「個人商店がホームセンターになることが多く、売上の2割ほどまでになっている」と語った。同社の製品には7、8万ルピアのシャワーセットがある。「中間層が拡大し、シャワーを使い始める人も増えるだろう」と期待する。
 YKK・APインドネシア社や地場系数社は高さ3メートルの窓やドアを展示。富裕層の間では、景観を良くするなどの理由で、窓やドアをより大きくするのがトレンドになっているという。
 展示会は7月1日まで。

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