en塾が一新して帰ってくる 社会人マナーも学ぶ シン・ドラマプロジェクト
2021年4月に12年間におよぶ活動に幕を閉じたインドネシア人学生などで構成する日本語ミュージカル劇団「en塾」が形態を一新させ、「シン・ドラマプロジェクト」として3月18、19日の両日に旗揚げ公演を開催する。12月には日本とインドネシアの国交樹立65周年記念公演を予定する。
新しく生まれ変わった「シン・ドラマプロジェクト」でも、これまで通り劇や合唱を披露する。しかし、en塾と異なるのは、団員は学生に限定せず、35歳以下の学生・社会人で構成すること。また、団員は固定せず、プロジェクト公演毎にオーディションを開催し、再編成される。
これについて日本語教育者で劇団顧問の甲斐切清子さんは、「社会人の人たちもen塾に入りたいとの声があった」と述べ、「会社では仕事のマナーなどは教えてもらえないことの方が多い。en塾のような場所は社会人にとっても必要ではないか。en塾のメンバーたちと話し合っていくうちにen塾とは違う形の劇団を作ろうとなった」とシン・ドラマプロジェクトの結成理由を述べた。
一方、プロジェクト公演毎に団員を再編成することについて甲斐切さんは「会社も似ているが、1つのプロジェクトを作り始めて終わらせていくというプロセスを訓練していく」と語った。
今回の旗揚げ公演では甲斐切さん制作の「テラの方舟」を披露。地球の終わりが近づく中、大きな決断をする登場人物たちの人間模様が繰り広げられる。(青山桃花、写真も)