コメ買付価格引き上げ インフレ加速を警戒 国家食糧庁

 政府は21日、農家から買い付けるコメの購入価格を27日から引き上げる決定を行った。政府の備蓄米が減少傾向にあり、末端価格を安定化するためにも、買付価格を引き上げて調達量を増やす。地元メディアが伝えた。

 国家食糧庁(BAPANAS)は米の収穫期となる3月を控え、国内の精米業者らと買付価格をめぐって協議を重ねた。この中で生産者側からは、肥料代や燃料費などの高騰を理由に25〜35%の引き上げ要求を出した。
 これに対して同庁のアリフ・プラスティヨ・アディ長官は、「農家の要望も理解できるが、米価の上昇はインフレを加速させる可能性があり、買付価格は1㌔6000ルピアを超えるべきではない」とし、引き上げ幅は2020年の策定価格から8~9%の上乗せに抑えた。
 食糧調達公社は昨年12月、備蓄米の不足分を補充して「米価を安定させる」(ブディ・ワセソ同公社社長)とし、タイ、ベトナム、ミャンマー、パキスタンから2月までに計50万㌧の追加輸入を決めた。
 ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領は23日、「米価の上昇はインフレの加速を誘発する。過小評価してはならない」と指摘。来月から始まるラマダン(断食月)に向け、価格安定を死守するよう強い調子で閣僚に指示した。(坂田恵愛)

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