7月運転開始見込み バンドン高速鉄道 運輸相視察

 ブディ・カルヤ・スマディ運輸相は28日、中国が事業参画して建設を進めているジャカルタ〜バンドン間の高速鉄道が6月中に完工し、7月に商業運転を開始できる見通しを示した。政府は建設工事が最終局面にあるとしている。地元メディアが報じた。
 ブディ氏は西ジャワ州バンドン県を訪問し、高速鉄道事業を手がけるインドネシア中国高速鉄道(KCIC)幹部とともに事業の進捗状況を視察した。同氏は「プロジェクトは線路の敷設や電力供給などの工程をほぼ終えている」と強調した。
 工事では、2021年に橋脚が倒壊したほか、22年には脱線事故が起こるなど、工事の安全性を懸念する声が出ていた。開業目標も19年としていたが、土地収容の遅れなどでずれ込んでいる。
 政府は22年末、高速鉄道事業について、新たに3兆ルピアを超える予算を拠出しており、楽観的な見通しを示す狙いがあったとみられる。

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