イチゴが100円以下⁉
バンドンを訪れた際、観光地のほとんど全ての場所で「イチゴどう?」という営業をされた。インドネシアでおいしいイチゴが食べられるのか? 観光客向けに、わりと高めの値段設定でそんなにおいしくないんでしょ? などと先入観を持っていた。
営業をスルーし続けていたが、バンドンから車でさらに南に2時間ほど山を登った「カワプティ」という有名な観光地を訪れた際に、なぜか無性にイチゴが食べたくなった。
ランチをした後に、タクシーを待っているとイチゴ売りのおばちゃんが話しかけてきた。この旅でスルーをし続けたイチゴ売りの方々に、ごめんなさいと思いながらも1番小さいパックのイチゴを購入した。日本で食べられるイチゴよりは、少し小さめだが、20個くらいは入っていただろうか。
食べてみると、おいしい。1つ1つが小さく、物足りなさはあるが、程よい甘酸っぱさが日本のイチゴと変わらないおいしさで驚いた=写真。もっと驚いたのは、1パック1万ルピアという破格の値段だ。それだけイチゴが獲れる気候や、空気が澄んでいるバンドン。ジャカルタより涼しく、物価も少し安い。まだまだ発見できていない魅力がたくさんありそうだ。次は、5万ルピアくらい出してでも大きいイチゴを買おうと再訪を誓い帰路についた。(千葉健太)