相次ぐ噴火、重なる地震 自然災害に注意
ジャンビ州と西スマトラ州の州境にあるクリンチ山が先週、噴火した。西スマトラ州タナ・ダタル県とアガム県にまたがる活火山のマラピ山(標高2891㍍)も7日に噴火。4日に噴火したスンダ海峡のアナック・クラカタウ山からは噴煙が山頂から3000㍍に達した。地元メディアが報じた。
地質災害技術開発センター(BPPTKG)によると、ジョクジャカルタ特別州と中部ジャワ州にまたがるムラピ山で、6~12日にかけて同山の南西エリアで3回にわたり溶岩が流れ出たことが確認されている。
昨年12月4日にも東ジャワ州マジャン県のスメル山(標高3676㍍)が噴火。噴煙は山頂から約1500㍍に達した。
一方、昨年11月21日に発生した西ジャワ州チアンジュール県で少なくとも死者602人を出した地震に続き、12月3日には西ジャワ州ガルット県南部で、同月9日には同州スカブミ県でマグニチュード(M)5を超える地震が発生している。
さらに、年明け1月10日にはマルク州アンボン島沖合でM7・9の地震が発生し、大きな被害は報告されていないが、自然災害への警戒感が高まっている。(青山桃花)