海洋水産省 輸出目標額76億ドル エビの養殖池も
海洋水産省は26日、2023年の水産物輸出目標額を76億ドルに引き上げるとした。地元メディアが伝えた。
同省は、22年1~11月時点で国内の水産物輸出額は57億1000万ドルに達しており、年内には62億ドルにのぼると期待している。また、1~11月時点における主要輸出先国はアメリカが21億5000万ドルと最多。次いで中国が10億2000万ドル、日本が6億7800万ドルとなる。
サクティ・ワヒュ・トレンゴノ海洋水産相は「漁獲漁業ではマグロやイカ、タコ、小ガニ。養殖業ではエビやカニ、海苔が輸出品目の多くを占めている」と述べた。
一方、同省は24年までにエビの生産目標数を年間200万㌧に据え、1000㌶の近代的なエビの養殖池を整備する準備を進めている。アジア開発銀行(ADB)は今月、国内7州でエビ養殖事業を支援するため、9300万ドルの融資を承認している。
政府はこうした取り組みを通じ、雇用創出と並行して水産養殖部門の生産性を向上させるため、付加価値の高い輸出商品のエビに注力する。(青山桃花)