たばこのばら売り禁止へ 喫煙本数増加を懸念 製造者協会

 2023年からたばこのばら売りが禁止となる。インドネシアではワルン(屋台)などで1本あたり2000ルピアほどでたばこを購入できる。新たな規制についてマアルフ・アミン副大統領は27日、「ばら売りたばこの購入者の多くが未成年である。国民の健康を守るためにも新たな規制を導入する」と説明した。地元メディアが報じた。

 中央統計局(BPS)によると、2021年における10~12歳の喫煙率は0・07%、13~15歳は1・44%、16~18歳は9・59%となる。
 新たな政府決定に対し、じゃかるた新聞の電話取材に応じたインドネシア白たばこ製造者協会のベニー・ワヒュディ会長は、たばこのばら売り禁止で「未成年の喫煙率は下がるかもしれないが、成年の喫煙本数は逆に増える可能性がある」と指摘した。
 ベニー氏は「ワルンなどでたばこを数本買っていた人は、来年からたばこを1箱単位で購入することになる。これにより喫煙量が増加、国民の健康を守ることを目的とした規制が裏目に出る可能性がある」と強調した。
 たばこのばら売りを禁止する規制は、23日付の大統領令(2022年第25号)に盛り込まれた。同大統領令はたばこ製品パッケージの健康警告表示に関する画像を拡大するほか、禁煙エリアの拡大、たばこ広告の規制などについても定めた。(センディ・ラマ、写真も)

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