「72時間」前に男児救出 チアンジュール地震 母親は死亡
西ジャワ州チアンジュール県で23日午前11時ごろ、地震で倒壊した家屋からアズカ君(6)が救出された。同県で21日午後1時半ごろにマグニチュード5・6の地震が発生。アズカ君は行方不明者の生死を分ける「72時間」の一歩手前で救出された。地元メディアが報じた。
アズカ君は衰弱していたが、けがは打撲など軽傷で、チアンジュール県内の病院で治療を受けている。アズカ君の近くで倒れていた母親は死亡が確認された。
国家防災庁(BNPB)によると、24日午後7時時点で地震による死者は272人で、負傷者は2046人。行方不明者は39人となった。
県内の病院は受け入れ体制が限界に達しており、負傷者は同州ボゴール、スカブミ、バンドンの病院にも搬送されているという。
一方、同州のリドワン・カミル知事によると、バンドン市で開催中の東アジア地方政府会合に出席している奈良県知事と静岡副県知事から「被災者に対する支援の申し入れがあった」という。(長田陸)