小さな手で生む大作 JJS幼稚部  親子で楽しむ作品展

 ジャカルタ日本人学校(JJS、バンテン州南タンゲラン)幼稚部(TK)で19日、作品展が開催された。園児の作品が並ぶテーマブースが設けられ、その制作過程を写真で見られるよう工夫。また、園児が作成したボウリングやたこ揚げを親子で楽しむなど、3年ぶりに正常化された作品展となり、園内に笑顔があふれた。   

 テーマブースには、年長クラスから実寸大を超えたコモドドラゴンを展示した「きけんせいぶつ」やライオンなどの「もうじゅうのすみか」、タコなどの「うみのどうぶつ」、年少クラスからは「ねずみえりあ」「おさるさんえりあ」の計5ブースが発表された。
 幼稚部は6月に南ジャカルタのラグナン動物園へ3年ぶりとなる校外学習を実施。これを踏まえた作品展は「JJS TK サファリ」をテーマに園児たちが多種の動物を作成。10月に作業を始め、約1カ月で完成させた。
 JJS幼稚部の鈴木和彦園長は、作品を作る目的について「0から形あるものを作ることや絵の具の薄さや濃さ、異なる色を混ぜたらどんな色になるのか、のりが手についたときの感触などを学ぶ」と説明した。
 年長の浦田楓音くんは「ハンモックで寝るやまねこを作った!」と楽しそう。上間芽生教諭(27)は「作業終了時は教室がぐちゃぐちゃになるけれど、子どもたちは自主的に教室や廊下をピカピカに掃除していて感動した」と制作過程を振り返った。
 保護者からは「今までは(新型コロナの影響で)作品を作って家に持って帰ってくるだけ。ようやく展示されているところを見られて嬉しい」「子ども同士で意見を言い合ったり、先生の指示を聞けたりしていることを知ることができた」と子どもの成長を喜ぶ声があがった。
 10月には運動会が行われ、来年2月の文化祭では園児によるパフォーマンスを実施予定。既にアンクルン(竹製伝統楽器)などの練習が始まっており、年中行事も通常体制に戻りつつある。 (青山桃花、写真も)

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