ピクトグラムにクスッ
どこかへ行く時、公共交通機関を利用することが好きだ。自分の足で目的地にたどり着けた達成感と、なにより道中でおもしろい発見に出会えることに胸が弾む。
海外旅行へ行く時も積極的に公共交通機関を利用する。その国柄がでる様子がおもしろい。例えばスペインでは、無賃乗車を企む人は前の人とぴったりくっついて改札を通る。当たり前みたいな顔をしている人もいればその様子を見ていた私にニヤッと笑いかけてくる人もいた。観光客相手にも平気で後ろに付いてくるのでスリや安全に気をつけなければならない。
また、台湾は乗車中やホームでの飲食がすごく厳しかったり、中国は子どもをすごく大切にする文化なので、子どもが立っていると大人はすぐに声をかけて席を譲ったりしている風景が見られる。
乗車中の人を観察する以外に乗車マナーについての禁止事項が書かれているピクトグラムをいつも見てしまう=写真。
ピクトグラムのデザインは、シンプルかつ国籍や年齢に関係なく誰が見てもそれがどういった情報を持つのかすぐに分かるものでなければならない。大量高速鉄道(MRT)のピクトグラムでは危険物の持ち込みや床に座らないでといった一般的なものから、お金をもらおうとする行為や車内での販売行為の禁止といった今のインドネシアの生活様式と繋がるものもあった。
中でも特別おもしろいと感じたのが臭いが強いものを持ち込まないでという情報に対し、ドリアンの絵が使われていたことにクスッと笑ってしまった。これが大阪で適用されれば「551の豚まん」の絵も含まれるのだろうかと想像した。(じゃかるた新聞=青山桃花)
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