ネット投稿で事件発覚 国軍准将、猫6匹を銃撃 バンドン市

 西ジャワ州バンドン市の国軍士官学校で16日、国軍准将が猫を空気銃で銃撃するという事件が起こった。ネット上には残忍な行為を糾弾する声が噴き出し、国軍は准将を刑事訴追する方針を決めた。
 地元メディアによると、銃撃されたのは校内にいた6匹の猫で、4匹が射殺された。生き残った2匹は目に大けがを負い、銃撃された猫のうち3匹は妊娠していたという。
 猫を撃った理由について、准将は取り調べに「ダイニングなどを清潔に維持するため行為に及んだ。猫への憎悪があったためではない」としている。
 預言者ムハンマドが猫を愛していたことからイスラム教徒にとって猫は敬愛の対象で大切にすべき存在でもある。国軍は今後、准将を家畜と動物の健康に関する刑法に基づいて起訴するという。
 事件の発覚は、動物保護団体が写真投稿サイト「インスタグラム」に被害を受けた猫の様子を投稿したことが発端。ネット上には非難の声が殺到し、問題を重視した同州のリドワン・カミル知事は調査チームを派遣し、准将の行為が明るみに出た。
 リドワン知事は事件から2日後の18日、インスタグラムに「神から授かった神聖な生き物により良く接するための教訓としよう。このような事件が将来、繰り返されないことを願う」と書き込んだ。
 しかし、抗議の声はインスタグラム上だけにとどまらず、19日には中部ジャワ州ソロ市で市民による抗議活動に発展。事件の残虐性を訴るとともに、准将の処罰を決めたアンディカ・プルカサ国軍司令官を称賛した。
 一方、国軍士官学校の地元となるバンドン市でも21日に抗議集会が開かれ、参加者が准将を厳重に処罰するよう訴えた。

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