中国ロケットの残骸落下か 西カリマンタン

 中国が打ち上げた大型ロケットの残骸とみられる約5㍍の金属片が西カリマンタン州サンガウ県ペンガダン村に落下した。国家研究イノベーション庁(BRIN)が1日、発表した。
 中国は7月24日、建設中の宇宙ステーションに連結する実験棟「問天」を搭載した大型ロケット「長征5号B」を海南島から打ち上げた。打ち上げは成功して落下物はその残骸とみられており、ジャカルタに運んで詳しく調査するという。
 地元警察によると、死傷者などは確認されていないが、「落下地点は村を貫く道路から数百㍍の農地」で、一歩間違えば村民を直撃する危険があった。
 長征5号Bは制御不能に陥ったとの指摘もあり、米航空宇宙局(NASA)は「落下リスクを予測するため、この種の情報は提供すべき」と中国の隠蔽体質を批判している。
 BRINは軌道記録から、破片はフィリピン南海域に落下すると推定していた。(センディ・ラマ)

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