国内感染者は「ゼロ」 保健省、監視を継続強化 サル痘
保健省のモハンマド・シャフリル報道官は28日、世界各国で感染が確認されているサル痘の国内感染者は、同日時点で0人であると発表した。国内ではこれまでに10人がサル痘に感染した疑いがあったが、検査の結果、陰性が確認されたという。地元メディアが報じた。
サル痘に感染すると発熱、頭痛、リンパ節の腫れなどの症状が起き、発疹が体中に出る。偽陽性だった患者は、ジャカルタ5人、西ジャワ3人、中部ジャワで人、西カリマンタン1人の計10人だった。
国内へのサル痘侵入を防ぐため、保健省は空港や港での調査・監視体制を強化しているという。同省の病気予防・管理局のマクシ・レニ・ロンドヌウ局長は25日、「サル痘の感染が確認されている国からの渡航者に対し、検温やサル痘の症状が出ていないか確認している」と説明した。
世界保健機関(WHO)は27日、サル痘感染者の約98%が男性の同性愛者という報告を発表しており、マクシ氏は「政府はゲイ(男性同性愛者)のコミュニティーも監視する」と話している。
WHOの集計によると、23日時点で世界75カ国・地域で累計1万6千人以上のサル痘感染者が確認されている。(センディ・ラマ)