国内の医師約11万人 医学部定員増で合意 WHO基準の40%

 ナディム・マカリム教育・文化・研究・技術相とブディ・グナディ・サディキン保健相は12日、大学医学部の定員を拡大することで合意した。国内の医師は世界保健機関(WHO)が定める基準値に達しておらず、要人や富裕層は国内を避けて海外で治療を受けるなど、医療サービスの強化が課題となっている。地元メディアが報じた。
 WHO基準では、必要な医師の数は住民1千人当たり1人だが、国内の医者の数は約11万人と基準の約40%に止まっている。約2億7千万人の総人口を抱えるインドネシアは約27万人の医師が必要で、現状では16万人不足している。
 ブディ氏は「インドネシアの医師の数は国際基準を下回っている。毎年約1万2千人の医学部卒業生がいるが、このペースだと世界基準を満たすまでに14年以上かかる」と警鐘を鳴らした。 (センディ・ラマ)

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