マスク着用の義務化要請 コロナ検査復活も  医師協会

 インドネシア医師協会(IDI)は21日、屋外や開放的な空間にいる場合でも、マスク着用義務を復活するよう政府に勧告した。同会はまた、航空機などによる国内移動時に利用していた新型コロナウイルスのPCR検査による陰性証明を再実施するよう政府に呼びかけている。地元メディアが報じた。
 マスク着用義務をめぐり、ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領は5月17日、屋外や開放的な空間に限りマスク着用義務を緩和すると発表した。しかし、国内では6日連続で1日当たりの新型コロナ感染者数が千人以上増加している。IDI幹部のエルリナ・ブルハン氏は「新型コロナ感染者数(の増減)は不安定。感染対策を怠っている人もおり、パンデミック(世界的大流行)はまだ終わっていないと国民に周知しなければならない」と説明した。
 また、新型コロナ感染者数を正確に把握し感染拡大を防ぐためにエルリナ氏は「PCR検査による陰性証明を再実施することを推奨する。検査費用も安くなっている」と強調している。
 政府はこれまで、新型コロナのワクチン接種でブースター接種完了を条件に移動の際に求められたコロナ検査を免除していた。

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