【スラマットダタン】 「信頼得る体制作りを」 石川哲朗さん いすゞ・アストラ・モーター社社長

 いすゞ自動車の現地合弁会社、いすゞ・アストラ・モーター・インドネシア社の新社長に石川哲朗さん(54)が就任した。
 5月末に正式着任。1990年に米デトロイトで1年間研修したことはあったが、海外駐在は初めてだ。
 インドネシアは3年前に本社管理部門の責任者として、駐在員の事情を視察して以来、2度目。インドネシアの印象を「人がおおらかで感じが良いところが多い」と話す。
 いすゞは、インドネシアを日本、タイに次ぐ3つ目の極として位置付けるとの方針を示し、今年初めには2014年の稼働を目指し、新工場の建設を発表。石川さんは「(3つ目の極となるには)まだまだ。本社やバンコクと連携を取り、支援を得ながら、事業を展開していく必要がある」と話す。
 国内の販売台数は、主力車種の小型トラック「エルフ」やMPV(多目的車)のパンサーなど、10年が約2万4千台、11年が約2万8700台で市場全体の伸びを上回るペースで増加した。昨年には中型トラック「ギガ」を発表し、売れ行きも好調。トラック全体の需要も高まっており、今年は3万6千台を目指す。
 「(商用車部門で)大差を付けられての3位となっているのはそれなりの理由がある。商品面では投入車種を増やし、ラインアップを徐々に充実させていく。また、買ってもらうだけでなく、『信頼してもらう』ことを考えると、アフターサービスの体制作りをきちんとしないといけない」
 香織夫人と娘2人を日本に置いて単身赴任。「静岡の時も一人暮らし。家に居場所がないんです」と笑う。
 趣味は学生時代からやっているゴルフ。「昔はいいスコアが出たこともあったが、ウエストのサイズと同じように増えていきました」と話した。

◇石川哲朗(いしかわ・てつろう)
 1957年、埼玉県生まれ。80年に慶応大学経済学部卒業後、いすゞ自動車に入社。主に国内営業畑を歩み、秘書部長、国内営業部長、静岡いすゞ自動車社長などを歴任。2009年2月に執行役員(管理部門統括補佐)に就任。12年5月にいすゞ・アストラ・モーター・インドネシア社社長として正式着任。

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