移転控え、バザー開催 コウジ・ゲンキ・カフェ 7月1日再出発
南ジャカルタ・クバヨランバルの「コウジ・ゲンキ・カフェ」で27〜28日の両日、同店が主催する3回目のバザーが開かれた。カフェは日系インドネシア人の父と日本人の母を持ち、幼少期に自閉症と診断された幸司サントソ衛藤さん(28)が切り盛りする。移転予定を来月に控え、バザー参加者は「次につなげたい」と意気込む。
バザーに出店したのは9店舗。抹茶のドリンクやオーガニック野菜・蜂蜜、廃材を利用した地球に優しい掃除道具や子ども用の玩具。バティック柄の鞄や手作りの服飾雑貨や食器など、オリジナルのローカルブランドがずらりと並んだ。
今回が2回目の出店となったブティック、ティガブラスのデザイナーである宮下仁美さん(50)は「服を制作する際、プロセスを簡単にしないことを心がけている。そうすることで愛着を持って長く着てもらえる。また、服が売れれば良いわけではなく、お客さまと自分で今この場所を楽しいものにしたい」と元気いっぱいに答えてくれた。
前回のバザーにも訪れた若林さん(46)は「SNSでバザーの告知を見て来店した。オンリーワンのものが多いところがこのバザーの魅力。インドネシアらしさと日本らしさがうまく混ぜ合わされており、日常生活に取り入れやすい服飾雑貨が多い。また、遠くの伝統工芸品などは自分で買いに行けず、バザーで手に入るのもうれしい」と顔をほころばせた。
同地での営業は6月25日までとなり、7月1日からテベットに移転。元残留日本兵の子孫らが組織した「福祉友の会」が、「残留日本兵資料館」としてリニューアル工事を進める同会の事務所ビルで、日イの交流の場として再出発する。