屋外でマスク着用免除 コロナ検査撤廃も 大統領
ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領は17日、西ジャワ州ボゴール市のイスタナ(大統領宮殿)で、屋外や開放的な空間のマスク着用義務の緩和を実施すると発表した。国内における新型コロナウイルスの感染者数が減少傾向を示し続けているため。地元メディアが報じた。
ジョコウィ氏はこの日、「屋外や人が密集していない場所でマスクを着用する必要はないが、屋内や公共交通機関などでは着用する必要がある」と説明。また、高齢者や合併症のリスクがある人はマスク着用を奨励するとしている。
5月に入り、国内では1日当たりの新型コロナ新規感染者数が200~500人となっているが、ジョコウィ氏は今後の感染拡大も警戒し、「咳や鼻水の症状がある場合、マスクを着用するように」と呼びかけた。
海外では米国や英国のほか、韓国で「脱マスク」が進んでいる。
ジョコウィ氏はまた、「新型コロナのワクチン接種を完了していれば、国内外の移動時に課す迅速抗原検査やPCR検査を免除する」とし、海外からの入国時にブースター接種をしていなくても、検査を求めないことを明らかにした。
具体的な実施開始日や、渡航前に求めてきたPCR検査については言及していない。
レバラン(断食月明けの大祭)帰省に向け政府はブースター接種を終えている場合、公共交通機関に乗車する際などに求める新型コロナ検査を免除してきた。