低所得者層に現金支援 最大100万ルピア 経済調整相
アイルランガ・ハルタルト経済調整相は5日、月収300万ルピア未満の低所得者層に最大100万ルピアを支給すると発表した。支給対象となるのは約880万人で、約8兆8000億ルピアの予算を投じるという。地元メディアが報じた。
今回の支援は、物価の高騰や新型コロナウイルスによる経済停滞で、生活苦を強いられている市民に対する支援となる。アイルランガ氏は「ラマダン(断食月)中に支給できることを願う」と話している。
地元メディアによると、政府は2020~21年も月の所得が500万ルピア未満の市民に対し現金支給を実施した。
また、22年は食用油の価格が高騰していることを受け、2050万世帯を対象に月10万ルピアの現金支給、1880万人へのスンバコ(生活必需品)支給を決定したが、支給方法や予算執行の遅さなど批判する向きもある。
また、食用油の価格が高騰するほか、主力ガソリンの価格も引き上げられ、国民からは不満の声が噴き出している。これに対し、アイルランガ氏は「ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が、国内の物価上昇につながった」と説明している。