高騰する食用油に補助金 2050万世帯に月10万ルピア 大統領
昨年末から価格が高騰している食用油について、ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領は1日、2050万世帯を対象に月10万ルピアの補助金を支給すると発表した。4~6月分の支援で、4月にまとめて30万ルピア支払われる。地元メディアが報じた。
揚げ物を販売する商人250万人も支援対象となる。ジョコウィ氏は同計画を進めるため、財務省、社会省、国軍、国家警察に協力を呼びかけているという。
世界的な原料コスト高騰の影響を受け、国内の食用油の販売価格も高騰。政府は食用油1リットル当たり全国一律1万4000ルピアに設定した。しかし、買い溜めや売り惜しみなどが背景となり、品薄状態に。結果的にラマダン(断食月)入りを前に国民の生活を苦しめる状況を招いた。
ジョコウィ氏は、中央ジャカルタのイスタナ(大統領宮殿)で「政府は食用油の価格が高騰していることを把握している。国民の負担を軽減するため、補助金を支給する」と述べた。