子どもたちにチャンスを  貧困地域に小学校 開校10周年(上)

 バンテン州南タンゲラン市で貧困地域の教育環境を支援しようと、「えんぴつ1本からできる国際ボランティア」をスローガンに掲げる富山県の団体が小学校を建設した。2011年の設立当時、小学校があるコチェア村は600世帯を抱えながら、現地の小学校とマドゥラサ(イスラム学校)の2校しかなかったという。

 学校建設に立ち上がったのは、富山県富山市の一般社団法人インドネシア教育振興会(IEPF)の窪木靖信代表理事と南タンゲラン市の教育法人ヤヤサン・スマラクのファディラ・ハシム代表の2人。両氏はインドネシアの貧困地域で学校を設立し、子どもたちにチャンスを与える夢を描き、校名は「ヒカリ小学校」とした。
 同校は11年2月に入学する児童募集を始め、同年7月に開校。10周年の節目となる21年7月は新型コロナウイルスの影響で記念式典実施を見送った。そして新型コロナ感染者数が減少したことを受けて12日、開校10周年の記念式典実施に踏み切った。
 この日の式典には金杉憲治駐インドネシア日本大使らが参加。同校の児童たちは竹製の伝統楽器「アンクルン」を演奏しながら同校の校歌「ひかり」を初披露した。
 校歌は日本語。作詞は窪木氏とファディラ氏が手がけ、作曲はピアノ講師の田尻鈴生子氏が担当した。インドネシア語版の校歌は2月に発表する予定だ。窪木氏によると、校歌の制作は17年夏ごろから始めた。
 同校はまた、14年から国際協力機構(JICA)の草の根技術協力事業として、授業に環境教育の導入を進めている。金杉大使は、「インドネシアが発展を続ける中で、地球に優しいことは何か意識しながら開発を進めることはとても重要だ」とコメント。式典後には環境の授業を行なっているクラスを見学した。
 地域の初等教育をけん引するまでになったヒカリ小学校。ただ、ここにたどり着くまでの道は、決して平坦ではなかった。(長田陸、写真も)
 

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