今度は受刑者脱走 不祥事続きで幹部更迭 タンゲラン刑務所
バンテン州タンゲラン市のタンゲラン刑務所で8日、奉仕作業中に外出許可を得た受刑者が脱走した。同刑務所では9月、火災が発生して受刑者49人が死亡。昨年9月には中国籍の死刑囚が穴を掘って脱獄しており、不祥事が後を絶たない。
地元メディアが伝えたところによると、脱走したのは薬物使用で禁錮29年の実刑判決を受け、同刑務所に服役していたアダミ・ビン・ムーサ受刑者(43)。所内の洗車場で奉仕作業をしていたが、「たばこを買いに行く」と外出許可を願い出た。刑務官はこれを許可したため、アダミ受刑者はそのまま行方をくらました。
逃走後、同市内にある自宅に立ち寄ったことが確認されているが、その後はスマトラ島のリアウ州に潜伏しているという情報もあり、警察が行方を追っている。
8日の脱走事件を受けて法務・人権省のリカ・アプリアンティ広報担当は、同州法務・人権局と同刑務所の幹部を更迭。奉仕作業と外出を許可した刑務官の対応については、「不正疑惑がある」として調査が必要との認識を示した。(センディ・ラマ)